東京は“生きる貪欲さ”に溢れている――新世代ロックユニット・GLIM SPANKYインタビュー
―[GLIM SPANKYの処世術]―
「媚びて媚びて媚びまくれ!」と、世渡りのコツを指南するテレビ東京・深夜ドラマ『太鼓持ちの達人~正しい××のほめ方~』の主題歌に抜擢されたのが、平成生まれのロックユニット・GLIM SPANKYだ。「ジャニス・ジョプリンの再来」と称される松尾レミは、赤いドレスを着た水原希子のCMで歌声を響かせ、世間を騒がせた。そんな男女二人が考える、若者なりの“処世術”とは……?
●松尾レミ(REMI MATSUO/Vocal&Guitar/23歳)
●亀本寛貴(HIROKI KAMEMOTO/Guitar/24歳)
⇒【vol.1】「上を目指すには人との出会いが大切」平成生まれのロックユニット・GLIM SPANKYの処世術
――上京して、かつて想像していた「東京」のイメージは変わりましたか?
松尾レミ(以下、松尾):昔は「東京」と言うと、ビルと東京タワーとオフィス街、あと渋谷・原宿みたいなごちゃごちゃしてるものだけっていう勝手なイメージがあったんです。綺麗で、洗練されていて、都会的で――。でも実際は、想像よりもずっと人間臭さが街に溢れてて、“生きる貪欲さ”みたいなものがいっぱい地面に転がってて。最初はちょっとビックリしました。
亀本寛貴(以下、亀本):上京した頃は、東京って人が多いし嫌だなと思ってたんですけど、何年も住んでると慣れちゃうんですよね。逆に、田舎に帰ったときに車がないとコンビニにも行けないし、何もできない。あと、こっちだと近所の人のことを知らなくても大丈夫じゃないですか。いい意味でプライベートが保たれるし、こういう活動をするには東京は居心地がいいですね。
――上京する時に、ベースとドラムのメンバーは「地元で就職したい」と言って今の二人組になったそうですね。確かに長野県の出身だと、地元に残って働いている友人がほとんどですよね。
亀本:同級生でも、結婚して子どもがいる人は多いですね。でも、それはそれで幸せそうじゃないですか。子どもを育てて働いて、刺激もあるし楽しいだろうし、やりがいもあると思うんですよ。だから僕は、自分たちの方が変なことをしてるっていう感覚が強いですね。
松尾:上京すると、価値観が変わるんですよね。田舎にはほとんど娯楽施設がないし、結婚して仕事をして子どもを育てて……それもひとつの選択肢ですけど、東京には、その数十倍、数百倍の選択肢が転がり落ちてるから……。
田舎では夢物語だったことが、こっちだとその夢物語で生活してる人が当たり前にいて。「音楽やってる」って言うと、田舎だと笑いものにされて「早く就職しなよ」って言われるんです。でも東京だと「あ、知り合いにプロのミュージシャンいるよ」とか当たり前の世界で、やりたいことが何でもできる気がします。
亀本:それはあるね。田舎にいたら、環境的にそういう発想にはなれなかったと思うんですよ。
――実際にメジャーデビューして音楽番組にも出演して……となると周りの見る目も変わるんじゃないですか?
松尾:それが、もう……(手のひらを返す仕草で)これですよ。新曲にも書いてますけど(笑)。
亀本:すごいよね。
松尾:当時、早くバンド辞めろって言ってた人が「え~すごいね~」みたいなこと言ってきて「なんなんだ?」って思いますよ。でもむしろ、もっと私たちの曲をいい曲だって思わせてやるぜ、って気持ちです。地元は基本的にテレビ文化なので、テレビに出るだけでもう見る目が変わります。
亀本:地元では、かっこいいからすごい、じゃないんですよね。テレビに出るからすごい、ライブでこれだけ人を動員してるからすごい、だからすごいんだって評価をする人がほとんどなんです。だからこそ地元でも認めてもらうには、そういう結果を残していかなきゃいけなくて。テレビ出演やドラマのタイアップはありがたいし、そういう活動を積極的にやりたいですね。将来的には、自分たちのファンを引き連れて、地元でライブができるようになりたいです。
――今もテレビの影響は絶大ですね。では最後に、メッセージをお願いします。
松尾:私自身も、乗り越えていかなきゃいけない壁が何千とあって、新入社員の方も40、50代の会社員の方も、年齢は違えどそれぞれ壁があると思うんです。とにかく「褒めろよ」を聴いてほしいですね。カップリングは今までの自分たちの音楽に近いし、メッセージが込められた曲ばかりなので。
亀本:ちょっとでも活動する原動力になってくれたら嬉しいですし、これからも人の背中を押せる、気持ちを動かせる音楽を作っていきたいと思っていますので、ぜひ聴いてみてください。
●GLIM SPANKY「褒めろよ」(MV) – (http://youtu.be/oB_y6YpDJRw)
<GLIM SPANKY イベント&ライブ情報> ●1st Single「褒めろよ」発売記念インストアイベント 日時:2月20日(金) 21:00~ 会場:東京・タワーレコード新宿店 日時:2月28日(土) 15:00~ 会場:大阪・タワーレコード難波店 日時:3月1日(日) 15:00~ 会場:愛知・タワーレコード名古屋近鉄パッセ店 ●「褒めろよ」リリースツアーファイナルワンマン“Velvet Theater in 東京キネマ倶楽部” 日時:5月17日(日) 17:00開場/18:00開演 会場:東京キネマ倶楽部 http://www.glimspanky.com GLIM SPANKY 公式Twitter/@glimspanky <取材・文/北村篤裕 撮影/西田周平>
―[GLIM SPANKYの処世術]―
|
|
『褒めろよ』 疾走感溢れるサウンドと松尾レミの歌声が魅力
|
|
|
『正しいブスのほめ方』 社交辞令は現代に生きる大人のマナー
|
|
|
『正しい太鼓のもち方 上司を転がす35の社交辞令』 褒めて、頼って、気に入られる「子分」という生き方
|
【関連キーワードから記事を探す】
「彼女には言えません」とDMが…元テレ東アナの森香澄(29)“同性人気”の裏で抱えるジレンマ
『アド街』が30年目に突入。「徹底的に話を聞きまくる」姿勢が“愛され続ける秘訣”か
市原隼人「怒りが僕の原動力」“理由なき反抗”を続けてきたデビュー25年の現在地
ゴッドタン「マジ歌選手権」。劇団ひとりのネタは上島竜兵さんのオマージュなのか
テレ東の名物プロデューサー・佐久間宣行が40代半ばで会社を辞めたワケ
憧れた東京ライフの現実…虫が飛び交うアパート暮らしに耐える日々
男に遊ばれシングルマザーに…元109ショップ店員に待ち受けていた現実
サイゼリヤで大盤振る舞いの神様、その心は?――連続投資小説「おかねのかみさま」
Aラン女子大生・美琴登場――連続投資小説「おかねのかみさま」
東京は“生きる貪欲さ”に溢れている――新世代ロックユニット・GLIM SPANKYインタビュー





