松坂大輔の入団で波紋が広がるソフトバンク【スポーツ記者の裏話】
球春到来。いよいよ2015年のプロ野球が開幕する。キャンプからオープン戦にかけてチームに密着した記者たちは、今季のプロ野球をどう見るのか……。舞台裏をこっそり聞いてみた。
◆松坂大輔の入団が波紋を広げる
昨季に続いて金満補強を行ったソフトバンク。だが、この買い物に懐疑的な記者は少なくない。
「ニューヨーク・メッツから松坂大輔を3年契約12億円で獲得していますが、そんな価値は一切ないですよ。メジャーの球団はシビアで、使い物にならないと思った選手はバッサリ切る。それが今の松坂への正しい評価ですよ」(全国紙プロ野球担当記者)
確かに、オープン戦ではいいところなし。130km台の直球は走らず、制球も難だらけだ。
「松坂は肩を壊してからおかしくなった。大腿筋もいためていたようで、あんな上半身をくねらせた投球フォームでは、通用しないでしょう。これだけキャリアがある選手が、今になってピッチングコーチに、フォームについていろいろ聞いているようではダメ。正直、年俸なんて1000万円でもいいくらいで、話題作りのためだけの選手じゃないでしょうか」
そんな松坂を、工藤公康新監督は特別扱いしないと公言しているが、監督自身も松坂に負けず劣らずの低評価をされている。
「現役生活を長続きさせようと、絶対に無理はしなかったのが工藤。『隔年投手』とも言われ、年に数えるほどしか投げないような自分大事だった監督の言うことを、投手陣は聞いてくれるのか。コーチたちも工藤の指令を本気で受け止めていないし、野手もどこまで工藤の指示に従うか……」
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