拡大するLGBT市場。レズビアン専門のデリヘルまで存在した
’15年の電通の調査では、セクシャル・マイノリティ(LGBT)に該当する人は、日本の人口の7.6%、商品・サービス市場規模は5.94兆円という規模となり、LGBT層を支持する一般層にまで消費傾向が広がっていると予測される。「レインボー消費」と名付けられたLGBTをめぐる知られざる消費の現場、市場を取り巻く人々や環境に迫った!
歌舞伎町に’12年にオープンしたレズビアンデリヘルの「YURI新宿」。代表者の中田SEIYAさんによれば、バイセクシャルの女性オーナーの肝いりで始めた店らしい。
「常時稼働している女のコは約30人で、みんなレズかバイ。僕はレズの人たちの気持ちを知るため、1年以上、新宿二丁目に通って勉強しました。それでも顧客は30~40代女性なので、『あのコはなんで靴を揃えないの!?』といった手厳しいクレームをいただきます」
同業のライバル店はゼロ。レズビアンを知らない素人が参入しても、あっという間に消えていくそうだ。
「コマ劇跡のゴジラ効果か、歌舞伎町に来る外国人が増えました。小さくて黒髪で肌のきれいな日本人女性は欧米のレズ女性にウケがよくて、ご利用が増えています。当店のサイトも英語表記を追加しようと検討中です。時間にルーズなお客さんは予約禁止にしますが、他に理由がなければ人種、性別などで断ることはありません」
フレンドリーな店であることは、商売繁盛の秘訣であるようだ。
※5/26発売の週刊SPA!では「[セクシャル・マイノリティ市場]が国内6兆円に拡大中」という特集を掲載中。上記のような店のほかに、LGBTのウェディング市場やシェアハウス、さらには性別適合手術などの最新事情をリポートている。
<取材・文/週刊SPA!編集部>
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