ポルシェでドリフト! 一般道では絶対試せない走行を体験
赤貧にあえぐ下流自動車ライターのもとに「ポルシェの真価を体験してほしい」とのオファーが! 向上心ゼロのダメ人間マリオも運転上達の意欲だけは失っていなかった!? “ポルシェ使い”を目指し、富士スピードウェイにて開催された超一流講師陣によるドライビングレッスンに参加し、昇天してしまいました!
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ポルシェのドライビングレッスンは、ビギナー向けのコースでも半日で数万円もするのですが、富士スピードウェイという国内トップクラスのサーキットにて、自動車評論界の大重鎮・清水和夫さんやレーシングドライバーの織戸学さんなど、日本人の中で一番運転が上手い人たちから直接指導をしてもらえることを思えば、決して高いとは思いません(保険代や昼食代も含む)。
ビギナー向けコース「ウォーム」の内容は、時速80~100kmからのフルブレーキング、パイロンスラローム、水を撒いて滑りやすくした路面でのドリフト、そして富士スピードウェイ本コースでの全開アタックの4種類で、いずれも一般道では絶対に試せないクルマの限界領域の挙動が体験できる非日常的なもの。インストラクターたちがマンツーマンに近い形で運転の問題点を即座に分析し、解決するためのアドバイスをくれます。基本はあくまで硬派なレッスンなので、サーキットではドSっぽくなる女性モータージャーナリストの佐藤久美さんからは「もっと強くブレーキを踏み続けて!」と責めの口調による熱血指導が得られるなど、配慮はあるが遠慮はない愛のムチもしっかりいただけます。
中古車や並行輸入車のユーザーでも参加資格があるので、ポルシェジャパンの上客さんだけを相手にしている接待イベントの類いでは決してないのです。
もちろん上達がみられた時は惜しみない絶賛のお言葉もいただけます。憧れの雲上人の清水和夫さんからお褒めのお言葉をいただいた瞬間は、まさに天にも昇るような夢心地。イチローに「バッティングが上手い」と言ってもらえるのに等しい感動で、練習意欲が沸騰しました。
また、自分は試乗用のボグスター(最廉価グレード)で参加させていただいたのですが、生まれて初めて体験したポルシェ車の限界領域の性能にも大感動! 凄まじく運動神経の良い鋼鉄の馬を操るような感覚で、ポルシェ車のスポーツカーとしての真価の一片が垣間みえました。この甘美な味わいは、高速道路や峠道で飛ばす程度では決して味わえません。せっかく大枚をはたいてポルシェを買ったオーナーなら、絶対に体験しないと大損だと思います!
【結論】
ポルシェは金持ちのゲタではなくクルマ好きの本能を刺激する甘美なリアルスポーツカーであると実感! 新車は到底無理でも、激安中古ポルシェを買えばドライビングレッスンに励むヨロコビを堪能できる!
文/マリオ高野 撮影/茂呂幸正
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