下流自動車ライターがポルシェのドライビングレッスンに参加してみた
この世に、埼玉西武ライオンズの試合とAKB48の握手会さえあれば人生は200%大満足。ほかに望むものなど何もなくなった、と本気で言い切れる悟りの境地に到達した、下流自動車ライターのマリオ高野であります。
特に震災後は「生かされているだけで十分ありがたい」という思いが強くなり、人生の満足度はますます高まりました。
崇拝する音楽界の偉人、長渕剛も「幸せは、なるものではなく感じるものだ」と言っておられますが、まったくその通りだと思います。
しかし、そんなマリオにも一つだけ残っている向上心がありました。それは「クルマの運転が上手くなりたい!」というものです。
クルマが好きな人は、誰もがクルマの性能を目一杯引き出して自由自在にコントロールできるようになりたい、と思いながら生きているはず。金持ちになることや女をイカすことはとっくに諦めたマリオも「スポーツカーでドリフトができるようになりたい!」という積年の夢はまだ捨てていません。そしてスポーツカーのなかでも、とりわけ限界領域の運転が難しいMR(エンジンが車体の真ん中近くにある)やRR(エンジンが後ろにある)のスポーツカーを揃えるポルシェを自在に操れるようになれば、どんなクルマでも乗りこなせる運転のエキスパートになれたといえ、クルマ好きの間でも「ポルシェ使い」は特に尊敬されるのです。
今回は幸運にもポルシェ側からのオファーにより、ポルシェユーザー向けのドライビングレッスンに参加することができました。人生は、特にがんばらなくても、悪いことさえしなければ思いがけない幸運が舞い込んでくるものですね。
⇒【後編】に続く「ポルシェでドリフト! 一般道では試せない走行が体験できる場所」
https://nikkan-spa.jp/89607
文/マリオ高野 撮影/茂呂幸正1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。その後、群馬県太田市へ移住し、現在は太田市議会議員に。X(旧Twitter):@takano_mario
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