「ムダ遣い」「衝動買い」を無理なく抑える方法
―[[中流でも貧乏]から脱出する方法]―
放っておくと暴走しかねない消費欲を抑えるためには、「これだけしか使えない」という予算枠を厳密に設けること。「そんな予算を守れるくらいなら苦労しねーよ」という声が聞こえてきそうだが、200世帯を対象にSPA!が実施したアンケートで貧乏から脱出した成功者たちは次のような“強制的”メソッドを用いていた。
「コンビニでちょいちょい要らない買い物をしてしまう悪いクセがあったんですが、3000円のクオカードを毎月1枚買って、その範囲内でだけ買ってもいい……というルールを設けたら、割とあっさり、ムダ遣いがなくなりました」(39歳・自営業)
コンビニ全面禁止……みたいな厳密すぎるルールを設けてもストレスが溜まるだけ。息の抜きどころをつくることが肝心だ。ただし、オートチャージできるカードではこの“上限”が機能しないので注意。毎回、限られた額を自分の手でチャージするからこそ、ムダ遣いの抑止力にもなる。
先ごろ、詐欺事件がらみで話題になった百貨店の「友の会」システムも、ほどよく物欲を満たすのには打ってつけだという。
「実家のオカンが伊勢丹の“お買い物カード”をくれたのがキッカケ。毎月5000円を12か月分積み立てたら、1か月分上乗せした6万5000円分のお買い物カードになるんです。これがなかなか使いでがあって。贅沢品はこの範囲内でなら買ってもいいと決めて積み立ててます」(38歳・サービス)
衝動買いをなくすために、「買い物はネットで」と決めている人も。
「ネットショップで欲しいものを見つけたら、とりあえず『買い物カゴ』に入れて、いったん放置。衝動買いって流しそうめんに似てるんですよ。特にお腹がすいてなくても、流れてきたらなんとなく止めちゃう。衝動買いも同じで、反応することと、実際の物欲は必ずしもリンクしていない。リアル店舗では“反応=即お買い上げ”になっちゃいますが、ネットなら“反応=とりあえず『買い物カゴ』に入れる”というタメが利く。そのうち、なんとなく欲しくなくなるんですよね。いつの間にかセールになっていることもよくありますし」(42歳・イラストレーター)
衝動買いでありがちな失敗が「ボーナスをアテにする」というもの。いざボーナス時期になったときに別に急な入り用ができたり、ボーナスそのものが出なかったりすることも大いにあり得る。
「一度それで失敗したあと、その次のボーナスは全額封筒に入れて手元に保管していました。さらに次のボーナスが出てから、ようやく使うのを解禁。こうやってボーナスを“繰り越す”ことで、衝動買いはなくなりましたね。使える金額が明確に決まっていると、その中で何を買って何を諦めるか……というシミュレーションを必然的に行うので、欲しいものを見境なく買うことはなくなるんです」(43歳・金融)
消費欲はなかなか“自制”できないもの。“ルール”こそが成否を決める!
<これで“消費欲”が抑えられる!>
・予算の上限を厳密に決める
・プリペイドカードを活用する
・百貨店の友の会を活用する
・店頭ではなくネット通販で買う
・ボーナスは1回分繰り越す
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