更新日:2022年06月29日 09:47

“社内インターン”で「自分探し」をサポート

【社内インターン】 社内インターン制度導入で若者の「自分探し」をサポート  やりたいことがやりたい――いくらそう望んだところで、会社に「ここにいけ」と言われたら逆らえないのがサラリーマンの悲しいところ。なかでも、最初の配属が経理ならほぼ一生経理畑というような「背番号制」の会社ならなおさら。配属先がたまたま合えばラッキーだが、合わなかったらもう運命を呪うしかない。ところが、本来は逆らえない運命を自ら切り開ける制度がある。素材メーカーの三菱化学が今年から始めた「社内インターンシップ制度」だ。人事グループグループマネジャーの二又一幸氏はこう語る。 「若い社員の中には、いろいろな仕事をすることで何が合うのか“自分探し”をしたい人も多い。今の仕事が嫌なわけではなくとも、一度は別の仕事を体験してみたいという人もいる。実際、上司との面談でそういう若手はこれまでにもたくさんいました。でも、これまでは『頑張ったら、課長にしてやるから』なんて言われて、うやむやにされたケースも多かった。事実、40代、50代の社員は、上司のそんな一言でまたやる気になったんです。しかし、今の20代、30代は昇進や昇給を餌にしても、さほどモチベーションは上がらない。だったら、興味あることをやらせてみようというのが本制度なのです」  まずは直属の上司に相談し、「あの部署に行きたい」と人事部に申請すれば引き受け先を調整、2~3年、インターンできる。インターン後も、本人が「やっぱりここで働きたい」と言ったら、そのときはまた相談に乗ってくれるという。すでに工場のエンジニアが研究所に、事業部から人事部に、人事部から知的財産関係にインターンしているという。 「人が一番熱意ややる気を発揮できるのは、やりたいことをやっているときです。仕事のミスマッチは、できるだけ早く修正してあげるべきだと思います」(二又氏)  プロフェッショナル志向の大企業の大胆な制度。こんな制度があったら無駄な転職も減るのに。 ー 我が社の最新[モチベーションUP術]【5】 ー
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