本人は仕事ができると思っている、その自信過剰が原因ですかねえ
現役就職カウンセラーが告白
「私に相談に相談に来る人の大半は前の会社でワリを食った人たちです」
本人は仕事ができると思っている、その自信過剰が原因ですかねえ
「ウチに相談しにくる人は、そういう人たちばかりですよ(笑)」。
そう苦笑まじりに語るのは、就職コンサルタントの寺林奈津子さん(仮名)。彼女は、そういう人たちは自力で転職したとしても、結局は同じ目に遭っていしまうケースが多いのだという。
「ワリ食っていると嘆いている人は、何も考えずにすぐに会社を辞めてしまう。でも当然ながら、次に何をしたいというものがないから、また同じ境遇の会社に入る。そしたら、その後はわかりますよね」
まさに、“ワリ食いのスパイラル”。では、なぜそのような状態になってしまうのだろうか?
「ワリ食ったとグチっている人は、とにかくプライドが高い。なまじ学歴が高いので、学生時代にチヤホヤされてきて、社会人としての能力も高いと勝手に勘違いしてるんですよね。根拠のない自信ですかね(笑)。だから、ちょっと上司にダメ出しされただけで、『オレのことわかってない』ってなってしまう。だいたい、私のとこに相談に来ても、彼らは基本、上から目線ですからね(笑)」
その一因には、親、特に母親の影響しているのだが。昨今の就職セミナーに母親同伴で来る学生が続出しているらしいが、寺林さんのところに転職の相談に来る人も同様らしい。
「彼らには友人が極端に少ないから、いまだに親の意見が絶対なんです。30代の人でも、専門家である私の意見より、母親のほうが最優先の人がいますから」
と、苦労が耐えない寺林さんだが、彼女が言うワリを食わない会社に就職するためにどんなアドバイスをしているのか?
「とにかくコミュニティを増やすこと。それだけです。バイトでも何でもいいから、自分とは違うタイプの人とたくさん接すること。勘のいい人はそこで、自分が変わんなきゃいけないと悟りますから。彼らはよく会社組織がダメとすぐ言いますが、そんなもの変わりっこないんだから、組織で上手くいくには結局、自分が変わることなんですよ。でも、これがなかなか理解されないんですけどねえ(笑)」
― 何でオレだけ?会社で[ワリばかり食う人]の共通点【6】 ―
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