仕事

今日も深夜残業…年収は据え置きのまま仕事だけが無限に増えていくワケ【中堅IT企業SEの場合】

誰もがふと口にする「死ぬほど忙しい」というセリフ。単なる挨拶代りのこともあれば、実際に過労死寸前という場合もある。SPA!が35~45歳の男性サラリーマン1979人を対象にアンケートを取ると、実に8割以上が忙しさを実感していることが判明。では、なぜこんなにもアラフォー会社員は激務を強いられるのか?

現場の意見に耳を貸さず仕事だけが無限に増えていく

SE「SEにとって仕事は『早い、安い、うまい』を追求する牛丼と一緒。競争激化でどんどん受注案件の単価は安くなるので、薄利多売的に仕事量は増大する一方です」  そう語るのは中堅IT企業で開発チーフとして働く西村裕一さん(仮名・42歳)。アプリゲームが主流の今、ひっきりなしにゲーム制作の案件が舞い込んでくる。 「ウチは営業が弱腰で『今なら企画もセットでつけます』『デザインもつけます』と抱き合わせで案件を取ってくるので、ヘタすると概要だけ決まってるゲームプランの全工程をイチから作り上げるなんてこともザラです」  会社を出るのは決まって深夜。タクシー代も出ないので、家は自転車通勤圏内が基本だ。 「ウチは採算労働制なので、SEの残業代は一律5万円に決められています。残業時間は増える一方なのに年収は据え置き。正直、やってられません」  嘆きつつも「もう慣れた」と今日も深夜作業の西村さんであった。 ― 死ぬほど忙しいの正体 ―
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