正社員とは名ばかりの未来がない39歳…バイトからコンビニ店長に大抜擢も
40代ともなれば給料も上がり、若い頃よりも楽できると思っていたのに。そう嘆く声は多い。昨今、低所得にあえぐ40代が急増中だ。その理由は出世できない、転職回数が多いなどさまざま。中年でも稼げない時代が来ている――
…林 寛貴さん(39歳・独身)/コンビニ/年収234万円
正規雇用といっても社会保険にすら加入していないコンビニ店長の林寛貴さん(仮名・39歳・独身)のようなケースもある。
「大学時代、留年を重ねたこともあって卒業後はフリーター生活を続けていましたが、4年前にバイト先のコンビニのオーナーに『店長をしないか?』と言われ、その話に乗ったんです。とはいえ、フランチャイズ店の雇われ店長なので福利厚生は何もないし、正社員は名ばかりで実際には世間の派遣社員や契約社員以下の待遇です」
それでも年収はアルバイト店員時代の200万円から330万円に大幅アップ。ただし、店長で正社員という地位を考えると、やはり少々安すぎるような気がする。
「はじめは店長という肩書に喜んでいましたが、冷静に自分の状況を考えれば考えるほどダマされている気がしてなりません。コンビニ店長なのに自己負担の国民健康保健っていうのも変ですしね」
また、生活も多少マシになったとはいえ、「今の収入では妻子を養えない」とフリーター時代から交際する彼女との結婚にも慎重だ。
「お金で苦労するのは目に見えているのに無理ですよ。それにオーナーの機嫌を損ねてクビになることはあっても店長以上に出世することはないですしね」
未来への光すら今は見えない。
※写真はイメージです
― 低所得時代の実態 ―
アルバイト店員からコンビニ店長に大抜擢も。だが低所得から抜け出せず
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