「安室奈美恵引退を発表」に対するアムラー世代と20代の感想における差
出来事やモノの評価はいつの世も移ろうもの。中年にとっての重大事件やノスタルジーは、若者にはどう見えているのか!?
――2017年に話題になった芸能ニュースの一つが、歌手の安室奈美恵がデビュー25周年となる2018年9月16日に引退すると発表したこと。長年トップアーティストとして活躍し、数々の記録を打ち立ててきただけに波紋を呼んだ
あまりに突然な安室奈美恵(40歳)の引退発表に衝撃が走った今秋。アラフォーにとっては同世代を代表するアイコンとして惜しむ声が多かった。
「一時期は『アムラー』なんて言って、みんなファッションを真似ていました。アイドルやアーティストを超えた存在でしたね」(女・出版・37歳)
「音楽をあまり聞かない私だけど、唯一コンサートに行ったことがあるのが安室ちゃん。いくつになっても可愛くて憧れます」(女・広告・36歳)
と、特にアラフォー女性にとっては青春時代の憧れとして君臨していた存在だ。
しかし、今の若者に印象を聞いてみると、
「感慨はない」(男・会社員・25歳)
「テレビにあまり出ないので、フーンという感じ」(女・自由業・23歳)
「結婚式の定番曲を歌っている人」(男・会社員・25歳)
という声も多かった。
ただ、ファンではないにしろ「長い間、最前線で活躍してきたすごい人」(女・学生・20歳)、「他の女性歌手とは格が違う」(女・学生・22歳)という認識は共通しているようで、「ファンではないが、出演していた化粧品のCMがかわいかったので買ったことがある」(主婦・25歳)、「子供を頑張って育てている姿を見て立派な女性だと思った」(男・学生・24歳)と生き方をリスペクトする声も多数だった。
10代の頃から衰えない容貌には、「40歳とは思えない」(女・学生・20歳)、「結構な年なのによくヒールを履いて踊っている」(女・学生・20歳)、「年を重ねるごとに美しくなっている」(男・学生・22歳)と“同世代のアイコン”ではなく、“一時代を築いたえらい人”としてリスペクトする声は多く、若年世代への影響力も感じさせる。
「一つの文化の終焉を感じる」(男・学生・23歳)という声が若年世代からも出るように、「安室奈美恵引退を発表」は、捉え方こそ世代差はあれど、大きな喪失感を持って受け取られたのである。<取材・文/週刊SPA!編集部>
安室奈美恵が来年9月で芸能界引退を唐突に表明
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