自撮り写真からストーカーに…「自宅では絶対撮影しない」アイドル達の不安と恐怖
アイドルがSNSに投稿した写真をキッカケに、ストーカーに襲われてしまうというセンセーショナルな事件が起こった。このアイドルは、自宅周辺の様子や住んでいる建物の写真を載せたわけではない。なんと犯人は、彼女の自撮り写真を拡大し、瞳の中に写った景色を手がかりに、Googleストリートビューで最寄り駅を特定、待ち伏せしたうえで自宅をつきとめたという。
「SNSでの投稿には徹底的に気をつけています」と話すのはアイドル活動を行っている愛羅さん(23歳・仮名)だ。
「毎日毎日仕事があるわけじゃないから、何を食べたみたいな投稿って、ネタとしてどうしても必要なんですよね。ただ、どこかでご飯を食べていてもリアルタイムでは投稿しない。ご飯の写メを撮っても、メニュー表が写らないようにしたり、チェーン店でも各店舗で特徴があるから、どこの店舗かわからないようにアプリやスタンプで工夫したり。あと、食べたその日には投稿しない。撮りだめておいて、ランダムに載せるようにしてます」
また、彼女は自宅での撮影は絶対にしないという。その理由とは?
「うちは実家ですが、自分の部屋は大きな出窓があって景色が見えやすいんで、配信をする時は納戸でやってます。納戸じゃなくてもバックが壁の部屋にしてます。前はそんなに気にしないでいたんですが、優しいファンの人が助言してくれたんですよ。『もし近所の人が見てたらわかってしまうような投稿は控えた方が良いよ』って。
以前はバイト先の飲食店の制服のままの写真とか、最寄り駅での自撮りとか載せてたんです。私なんてそんなに売れてないし大丈夫だろうって思ってたけど、やっぱり怖いから気をつけるようになりました」
筆者もたまに可愛い子のSNSを見ていると、スタバやコンビニなどの何気ない写真からどこに住んでいるか大体わかってしまう場合もあり、実際すれ違ったこともある。
アイドルからすれば恐怖でしかない。現役グラドルである筆者もちょくちょくと自撮りを投稿している。安全面を考えれば、もはや“まったく載せない”ほうがいいのだろうが、現実問題として、我々はそれでは仕事につながらない。SNSでの自己アピールは欠かせないものなのである。実際、アイドルたちもまったく対策していないわけではない。
リアルタイムでは絶対に投稿しない
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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