令和にもなり、ヤンキー文化はもはや無形文化財にでも指定されるのではないかという古いものになりつつある現代。そんな中で、北九州市の成人式ではヤンキー文化のファッションを色濃く残した男性の新成人たちがバリバリの現役で見られることで知られている。 　では、女性は一体どうなのだろう。人混みの足元で爆竹が鳴り、酒類の持ち込みが禁じられているはずの会場内で酒瓶が割れている現場で直撃してみた。 　今年、1万人弱が新成人を迎え、その多くがここにやって来ている中で衣装は奇抜でないのに目を引く女性2人組がいた。 　アミさん、アリサさんの関係は中学の同級生で「ヤンキー仲間」だという。確かに目の奥にヤンキーらしい鋭さを感じる。そして驚くべきはこの2人、ママだというのだ。 　男性は自分の名前を書いた幟旗を掲げている人が目立つが、女性は彼女らのように扇子に自分の名前や所属を書くのが北九州流のようだ。今後の目標にアミさんは「子育て頑張ります」と、アリサさんは「2人目が欲しいです」と語ってくれた。 　成人式の女性の衣装といえば和装が多い。そうした中で、ピンク色の洋装が目を引く女性が。彼女はネネさん。どんなテーマの衣装かというと、隣の和モダンでオシャレに着物を着こなすマイさんとコンビで「スナックのママとチーママ」という設定なんだそう。 　こうなってくるとハロウィン感も出てくるが、普段は受付嬢でこんなに派手な色のジャケットは着れないので成人式だから！ということらしい。ネネさんの今年の目標は「年収1000万」だそうなので、本当にチーママに転身する狙いがあるのかもしれない。 　こちらにも和装ではない女性を発見。アヤカさんは韓国のアイドルが大好きなのでチマチョゴリ風のドレスを自分なりにアレンジして今日を迎えたのだそう。 　福祉関係の仕事についているというアミさんとともに、オトナとしての決意を「有言実行」だと語ってくれた。2人何を発言して実行に移しオトナになっていくのか楽しみだ。 　鮮やかな赤い髪が目立つカリンさんは、ディズニー映画「リトルマーメイド」の主人公アリエルの髪色に憧れていたんだそう。普段は看護学生で派手な髪型ができないので、成人式の日にだけ思い切って染めてきたとか。 　ヘアメイクだけで3時間もかけたという自信作で晴れの日を迎えた。専業主婦の二村憂さんと共に、グリーンの着物が美しかった。