漠然とした不安感に襲われる「連休無縁」とは!?
今年1月に高齢者の孤独死を扱ったNHKスペシャルの『無縁社会』。放送後、同世代だけでなく30代からも衝撃を受けたという声がネット上に飛び交い話題を呼んだ。孤立感を拭えない30代の人たちに打開策はあるのか? そこでSPA!は、人との繋がりを絶やさないためにとっておきの秘策を探ってみた。GWも一人という人、必読です!
漠然とした不安感に襲われる「連休無縁」
そんな「週末無縁」に似たパターンに「連休無縁」がある。
「年末年始やGWに家族を連れて帰省する知人の話を聞くと、急に自分が『無縁』であることがリアルに感じられてしまう」という商社に勤務する独身サラリーマン(39歳・♂)もそうだ。
「この年になると、友人はだいたい家庭持ち。田舎に年老いた両親はいるけど、僕自身が親戚付き合いをしているわけでもないから、親が死んだら天涯孤独も同然になってしまう。そのとき病気にでもなったら、誰を頼ったらいいのか……。連休のたびに孤独を痛感させられるんです」
だが日常に戻れば、職場での人間関係も良好。「週末無縁」とは異なり日常の週末も「バーベキューや飲み会で忙しい」。日常が充実しているからこそ、ふとした非日常に不安を感じるというのだ。
それまで感じていなかった不安が、祖父母や両親の他界というショッキングな出来事をきっかけに顕在化する例も多い。
「家庭を持っていない自分にとって、”身内”といえば年上がほとんど。まだ父親は健在だけど、母親を亡くしたとき、この先、周囲から人がどんどん減っていくことを実感して、急に恐ろしくなった」(30歳・♀・出版)
「父親を亡くしたとき、普段それほど仲がいいわけではないように見えた父の知人が、実は深い友情で繋がっていたのを知った。対して自分が『それほどの関係を周囲と取り結べているか』と振り返ってみると、寂しさがこみ上げてきた」(39歳・♂・公務員)
「無縁」という泥沼にどっぷり漬かる前に、気づきの機会を得た彼らはまだ恵まれているのかも……。
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