更新日:2024年05月07日 13:48
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元ホテルマンが語る「プロ野球選手宿泊」の裏話。深夜に出待ちして奇声を上げる“迷惑ファン”も

 今年のプロ野球は「過去最高の盛り上がり」とも言われたWBCの影響もあってか、観客動員数が昨年と比べて増加傾向にある。  そんなプロ野球人気を支えている選手たちの、球場外での表情を「間近で見ていた」と語るのは、多くのプロ野球選手が宿泊するホテルで働いていた元ホテルマンのS氏。関東地方のホテルで働いていたS氏は、遠征してきた球団の選手たちの接客を行っていたという。そんなS氏にプロ野球選手宿泊の裏話を聞いた。

ホテル従業員が知っているチーム内の序列

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写真はイメージです(※以下同)

 プロ野球チームの遠征は、選手や球団職員などを含め約70人ほどが宿泊するという。シングルルームからスイートルームまで利用するようで、部屋の振り分けは基本的に球団のマネージャーが行うとのこと。選手や監督の部屋割りを見ていると、チーム内の序列が見えてくるようだ。 「私が働いていたときは、どの球団も監督がスイートルームに宿泊していました。ごく稀に球団社長やGMが帯同して泊まる場合もありましたが、そういうときでも監督がスイートでしたね。選手についての部屋割りは球団さんによって違いますが、試合にレギュラーで出場している選手はツインやダブルなどの広い部屋を優先してもらえるケースが多かったです。シングルルームには、レギュラーではない選手か球団職員の方が利用していました」  なお、部屋割りを決めているマネージャーの部屋については、「自分の部屋をシングルルームにしている方もいれば、レギュラー選手と同じレベルの部屋にしている方もいました。球団さんによってマネージャーの立ち位置が違うのか、もしくは決定権が自分にあるからこっそり良い部屋にしていたのかはわかりません(笑)」と語った。

深夜に入り待ちする“迷惑ファン”の存在

 また、プロ野球の球団が宿泊する際に大変なことを聞くと、S氏は“迷惑ファン”の存在を挙げた。 「プロ野球の球団さんに利用してもらえることはありがたいのですが、多くの出待ち入り待ちのファンがいたのは大変でしたね。たとえば延長戦で試合が終わったときは0時過ぎにチェックインすることもあるんですが、そんな遅い時間でも待っているファンがいるんですよ。入り待ちだけならともかく、チェックイン後に外食をするために外に出る選手の出待ちをするファンもいて、選手から直接『あの人たち、注意してもらうことできますか?』と言われたこともありました。野球選手の場合は帽子やマスクで変装しても背格好でバレやすいみたいですね」
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深夜に奇声を上げる迷惑ファンも
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