上司からの助言の引き出し方「何かアドバイスをください」はNG。仕事が手詰まりになったときに、ひろゆきの使える“ズルい”言いまわし
仕事やプライベートで「なぜかうまくいく人」は、どんな言葉を使っているのか? 実は賢い人ほど、相手から期待通りのリアクションを引きだす「ズルくてうまい言いまわし」を日頃から駆使している。
どんな言葉を使えば物事がスムーズに進むのか? 様々なシチュエーションごとに「ダメな言い方」「うまい言い方」を解説した、ひろゆき氏の新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』から、テクニックの一部を紹介しよう。
担当企画が難航し、上司にアドバイスを求めた。しかし、「どうすればいいでしょうか?」と伝えたところ、忙しいらしく「自分で考えてよ」などと、けんもほろろ。多忙な人からでも上手にアドバイスを引き出す言葉はあるのか?
仕事が手詰まりになったとき、自分より知恵を持つ人から適切な助言をもらえたらラクですよね。
そうやって人から知恵を引き出す際には、「対象がどういう人なのか?」によって、話し方や内容を変えるのが効率的です。
相手が優しい人なら「アドバイスをください」と言えばいいだけですが、キレ者で仕事ができる上司の場合、わざと突き放して部下の成長を促そうとするかもしれません。「アドバイスをください」と素直に聞いても、「なんでお前の仕事を俺が考えないといけないの?」とか言われたりするでしょう。
そもそも、「この企画、どう思いますか?」とか「ここ、どうしますか?」みたいなざっくり質問だと、どんな相手でも答えにくいです。なので、こういうときは聞き方を変えるといいです。
例えば、企画書で難航した場合なら、なんでもいいので自分で考えた「最強の案」を伝えてみる。それを上司にぶつけて、「このような案を考えているのですが、ダメですかね?」と聞くと、話したがりというか、ダメ出しをしたがる上司はアドバイスをくれます。もし、「まあ、いいんじゃない」などと返されたら、その案で十分だと認めたわけなので、そのまま通せばいいだけです。
また、プライドが高い上司の場合には、具体的な自分のアイデアを提案しつつ「これよりもいい案はありますか?」みたいな聞き方をするのも手です。
そのうえで、「俺的にはこっちのほうがいいかな」とか言われたら、それに乗っかればいい。頭のいい人というか、プライドの高い人であればあるほど、「これ以上のものはないですよね?」とか言われると、「いや、あるだろ!」と反応して、ちゃんと頭を使って答えてくれたりします。なので、その人の能力を試すような煽った聞き方をすると、相手は意図せず自分の能力を使ってしまうわけです。
勘違いしてはいけないのは、企画の状況とか概要を具体的に説明してもダメです。あくまで「自分の具体的なプラン」を伝えて、対案を求めてください。
上司からの助言の引き出し方
プライドが高い人に対しては、能力を試す煽った聞き方が効果的
1
2
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
記事一覧へ
『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』 仕事やプライベートで言葉に困ったとき…ひろゆきなら、こう言う! 50のシチュエーション別に超具体的な「言い換え術」を伝授。 |
『ざんねんなインターネット』 日本のインターネット上で起こる様々な炎上事件や犯罪行為をどう見てきたのか? 満を持して出す、本気の「インターネット批評本」! |
『僕が親ならこう育てるね』 2ちゃんねる創設者・ひろゆき氏の新刊は“教育&子育て論” ※本の著者印税は、児童養護施設へのパソコン寄贈に充てられます。 |
記事一覧へ
この特集の前回記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ