「青春!バカサミット3」に学ぶ、バカ流「成功哲学」
「コンビニアイス評論家」「離婚式プランナー」「株式会社バーグハンバーグバーグ代表」などなど……。出演者の肩書きを見てわかるとおり、日本を代表する“先進バカ企業”の面々が一堂に会したイベント「青春!バカサミット3」が、4月14日に都内で開催された。今回はそのイベント内での出演者の発言から、社会人の役に立ちそうなバカの成功哲学、バカのライフハックと言えそうなものをいくつか紹介しよう。
◆「“出る杭を打てない場所”へ旅に出ろ!」(日本唐揚協会・専務理事 八木宏一郎氏)
「出る杭を打たれたくなければ、旅に出ればいい。誰も杭を打てない場所を開拓し、起業し、マーケットを作ればいいんですよ」という、昨今の唐揚げブームの仕掛け人ならではのアドバイス。しかし最後には「そうすれば杭を打つ側に回れますから(笑)」と大人の一面も覗かせていた。
◆「『断れない』も一つの能力」(マグロ船式 職場活性プロデューサー 齊藤正明氏)
理不尽な業務命令に逆らえずマグロ船に乗せられたものの、その経験を生かして“マグロ船式 職場活性プロデューサー”として活躍中の齊藤氏。「ボクは断るのが苦手なおかげで、他の人が行けない場所に行けました。今はその体験を話してご飯を食べています」と、『断る力』(勝間和代)の逆張りを行く成功哲学を披露してくれた。
◆「『評論家です』と名乗れば、誰でも評論家になれる」(アイスマン福留氏)
アイス好きが高じてコンビニアイス評論家となった同氏は、「評論家と名乗って堂々としていれば、『今年のトレンドは何ですか?』とメディアから取材をしてもらえる。完璧な知識がなくても、まずは名乗ってしまえばいい」と熱弁。質疑応答のコーナーでは、実際にアイスについて質問をされて「それは知らないですね」と回答し、会場の爆笑を誘っていた。バカは知らないことを恐れないのだ。
◆「読みたくないメールは下を向いてデリート」(ハイパーインターネッツ代表 家入一真氏)
元ひきこもりの実業家・家入氏が、未読メールが溜まって気分が滅入ったときに敢行する必殺技。「本当に重要な内容なら、またメールが来る」のだそう。なおこの発言は、「引きこもり」や「コミュ障」をテーマとした、ヨシナガ氏との対談内で生まれたもの。「自殺するほど悩んで病院に行ったりするよりは、デリートするほうがいい」というヨシナガ氏の的確なフォローにより、予想外にイイ話となっていた。
◆「バカは大事なものを壊す!」(日本テレビ・土屋敏男氏)
『進め!電波少年』などの番組で、テレビ業界の常識をぶち壊してきた土屋氏。「誰もが“新しいものを作りましょう!”と言うが、大事なものを壊さないと、新しいものは作れない。それを壊してしまうのが“大人のバカ”だ」と社会におけるバカの必要性を熱く語ってくれた。
なお今回のイベントの映像は、今後何らかのかたちで公開される予定。興味を持った人は、ぜひ公式サイトをチェックしてほしい。 <取材・文/古澤誠一郎>
●「青春! バカサミット3」 出演者
日本唐揚協会・専務理事 八木宏一郎氏
マグロ船式 職場活性プロデューサー 齊藤正明氏
離婚式プランナー 寺井広樹氏
コンビニアイス評論家 アイスマン福留氏
ザリガニワークス 武笠太郎氏、坂本嘉種氏
(株)DLE(秘密結社鷹の爪) FROGMAN氏
(株)バーグハンバーグバーグ シモダテツヤ氏
AR三兄弟・長男 川田十夢氏
(株)人間 花岡洋一氏、山根淳氏
ハイパーインターネッツ 家入一真氏
『僕の見た秩序』 ヨシナガ氏
日本テレビ 土屋敏男氏
B’z軍団 中村素也氏
からあげ親善大使 からっと☆
面白法人カヤック 柳澤大輔氏(ビデオ出演)
●青春!バカサミット
『バカが武器』 バカとハサミは使いよう |
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