恐怖!陰気な顔で男に取り憑く「会社の貞子」
誤発注、クレーマー、モンスター上司などなど、暑さも吹っ飛ぶ恐怖のエピソードを集めた週刊SPA!8/14・21合併号の特集「背筋が凍る会社の恐怖体験」。ご好評につき、誌面に収まりきらなかった怖~い話をお蔵出しでご紹介しよう。
「クライアントに納入する経理システムが、設定ミスで2ケタ多く入力されるようになっていた。たとえば10万円請求のところが1000万円請求になってしまう。土壇場で上司が気づいて事なきを得たが、もしそのままだったらと思うとゾッとする」(30歳・男・SE)
文字どおりケタ違いのミス、しかも2ケタとは想像するだけで肝が冷える。ビジネスの世界では、ちょっとしたミスが巨額の損失につながることもあるわけで。
「新設計した部品の試作品を破損させてしまった。まだ入社1年目だったので注意で済んだが、あとあと話を聞いたら、その試作品は1つ数百万するもので、しかも一点ものだったため、開発スケジュールがかなりずれたらしい。当時は何もわかってなかったが、あとからじわじわ怖くなった」(27歳・男・自動車部品)
「新人の頃、自分のやった作業がすべてのロットで間違っていて、工場でその日に作ったものをすべて廃棄することになった。損害としては億単位らしく……よくクビにならなかったもんだと思う」(25歳・男・メーカー)
昔だったら切腹ものだが、新人にそんな作業を任せるほうもどうなのか。
「納品された工作機(200kg)を同僚数名で抱えて移動させているときのこと。いざ機械を下ろすぞという段になって機械からうまく指を離すことができず、床と機械の間に挟まった状態に。ヤバイと思ったが恐怖で言葉にならず『ゆ、ゆ、ゆ……』とうめいたら同僚が気づいてくれた。そのまま機械を下ろされてたら指がなくなるところだった」(39歳・男・製造)なんて話も背筋がゾクゾク。
別の意味で怖いのは「会社に裏で『貞子』と呼ばれる女の人がいた」という33歳・男性の話。「幸薄そうでネクラな人。しゃべり方も陰気くさくて場が一気に沈む。そのうえ仕事らしい仕事もせず、なんか一日中会社にいる」というリアル貞子。実は社長の娘で、誰も邪険にできないんだとか。
「が、ヤツが恐ろしいのは、そんなことじゃない。男性社員にちょっとでも親切にしてもらったり、話しかけてもらうとすぐに惚れてしまい、父親(つまり社長)に『あの人と付き合いたい』とおねだり。親バカ社長は娘の獲物を呼び出し、くっつけようとする。いくら社長の娘でも貞子は勘弁だし、何より後継ぎになりたいと思うような大した会社でもない。断ったからといって別に制裁人事があるわけじゃないが、社長の顔色をうかがう管理職からは『何で断った』とかネチネチ言われたり、しばらくはいい仕事を任せてもらえないような風潮はある。社内の男はいつ貞子にロックオンされるかと戦々恐々」
うーん、ある意味、肉食系?
「ウチの部長(女アラフィフ)は、徹夜仕事明けの朝、トイレの液体せっけんで、ロングヘアを洗っていた」(32歳・女・SE)
こっちのほうが、リアルに貞子か……。 <取材・文/日刊SPA!編集部>
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