【日本脱出】海外移住の穴場はコスタリカ!?
週刊SPA!10/30発売号では「最新 海外脱出マニュアル」と題した特集で「脱出組」の本音に迫っている。ぜひ参考にしてほしい。 <取材・文/高島昌俊>
最近は先行きの見えない日本に不安を感じ、海外脱出を考える人が増加。海外移住事情に詳しいフリーライターの安田修氏は、「先の震災以降、特にそういった傾向が目立ちますね。円高も移住を後押しする要因になっています」と話す。
発展途上国の高金利な銀行に預ければ、億万長者でなくとも利ザヤ生活は可能。物価の安い東南アジアには、1千万円台の資産で利ザヤで暮らす移住者は多いという。
「ただ、高金利は魅力ですが、一極投資は危険。金融機関の信用性という点で不安ですし、預金を分散しておくなどのリスクヘッジは移住生活者の最低限の常識です」
では、安く生活できる移住先とはどんな国があるのだろうか?
「タイのバンコクやチェンマイ、フィリピンのマニラやセブ島は定番の移住先です。でも、最近はこれらの国でも地方都市に住む人も増えています。ほかの国ですと、カンボジアやラオスも人気です」
ただし、これらは単身者やリタイア生活者向け。子連れの家族にはシンガポールのお隣、マレーシアのジョホールバルが人気だ。
「高い教育を受けられるインタナショナルスクールが多く、欧米からも移住者が集まっています。富裕層向けの場所ですが、シンガポールで働く日本人家族で引っ越してくるケースも増えています」
東南アジア以外では。中米も安く暮らせると人気の移住先だ。
「メキシコはすでに人気があり、穴場として挙げるならコスタリカとグァテマラ。比較的治安も良く、月5万円あれば生活できます」
スペンイ語圏だが、コスタリカは英語OK。グァテマラには格安の語学学校が多く、スペイン語習得を兼ねて長期滞在する者もいる。
「あと、手が届かなさそうなヨーロッパでも物価の安い東欧なら話は別。超穴場ですが、クロアチアやアルバニア、マケドニアなどはどうでしょうか。中世の雰囲気を残す街も多く、のんびり過ごしたい人向きです。日本人が少ない土地ですが、親日家の人が多いのできっと歓迎してくれるはずです」
ちなみにこうした移住先選びで重要なポイントは何なのか?
「とりあえず、下見は基本。1週間滞在すれば、生活者としてその町が見えてきます。あと、ネットでの情報収集はほどほどにしたほうがいいですね。調べすぎるとそれで満足して、移住後の新たな発見がなくなりますから(苦笑)」
●カンボジア
隣国タイより物価が安い。数年前からタイに住んでいた日本人が大挙移住。現行のビザ制度なら、半永久的に滞在し続けることも可能
●フィリピン
現在、日本人が最も永住権を取得しやすい国のひとつ。35歳以上、2万ドル(約160万円)の保証金で取得可。移住先の穴場はバギオ
●コスタリカ
世界で初めてリタイヤメントビザを導入した国で、ビザ取得は楽。永世中立国で治安面でも安心。世界中から移住者が集まっている
●グァテマラ
遺跡の町アンティグアは旅行者や長期滞在者の聖地。月1000ドル(約8万円)以上の年金受給者、金利生活者は永住権の取得が可能
●クロアチア
世界遺産のドブロブニクは人気観光地。首都ザグレブをはじめ、全般的に治安は非常にいい。1年更新の一時滞在ビザで長期滞在可能
●アルバニア
アドリア海に面し、のどかな港町が多い。隣国マケドニアも含め物価が安く、月5万円で暮らせる。両国とも滞在ビザの取得が簡単
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