ワニ解体ショーも!中国のゲテモノ食材市場潜入撮
豊かな食文化を誇る中国のなかでも、特に食に貪欲だと言われている南部最大の都市、広州市の人々は「飛ぶものは飛行機以外、足のあるものは机と椅子以外は何でも食べる」と言われている。そんな同市に、広州人たちの悪食ぶりを垣間見ることができるゲテモノ水産市場があると聞き、潜入取材を敢行した!
たどり着いた「黄沙水産交易市場」は、まるで動物園のようだった。まず、軒を連ねていたのはカメ専門の卸売り業者たち。スッポンにリクガメから縁日で売ってそうなミドリガメまで、ざっと数えただけで10種類以上のカメが売られているのだった。
⇒市場の様子【画像】はコチラhttps://nikkan-spa.jp/?attachment_id=329726
しかし、もちろんここはペット売り場などではない。これらは全て食用なのだ。店員曰く、スープにして食べると健康にいいのだという。これだけカメの種類が豊富なのは、それぞれ効能が違うためだとか。
他にも数種類のヘビを籠に入れて並べた業者や、カエルや虫などを専門に扱う業者も見られ、それぞれの軒先から店員から「新鮮だよ!さあ買った買った!」と声がかかる。なかには、日本では「生きた化石」と呼ばれ、絶滅危惧種に指定されているガブトガニが入った水槽も見られた。
それだけではない。筆者は路上で見慣れない形の生き物を解体されているのを発見。近くによって見ると、それはなんとワニだった!安全のため、口を固くテープで閉じられた生きたワニの腹部に、包丁が手際よく入れられていく。日本では動物園でしか見ることのないワニだが、ここ広州では人気高級食材で、火鍋に入れたり蒸して食べるというのだ。
⇒閲覧注意!解体されるワニ【画像】はコチラhttps://nikkan-spa.jp/?attachment_id=329730
ちなみにこの市場には、ゲテモノだけではなく新鮮そうな魚やエビやイカなど、いわゆるマトモなものも豊富に売られている。食文化の多様性は尊重されるべきだが、他にもウマイものはたくさんあるだろうに……、と正直思ってしまったのだった。
【取材・文・写真/ドラゴンガジェット編集部】
ガジェット好きのライターや編集者、中国在住のジャーナリストが中心メンバーとなり、2012年1月から活動を開始。東京と深セン、広州、ニューヨークを拠点に、最新の話題をお届けする。(http://www.dragon-gadget.com/)
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