オバマ銘柄は本当にアツいのか?
現職のオバマ民主党候補と、ロムニー共和党候補は大接戦の末、選挙を制したのはオバマだった。その結果を受けたSPA!は、3人の識者の知恵を借り、今後、盛り上がること必至なオバマ関連のアメリカ株&日本株をピックアップ。その可能性を探ってみた。
◆オバマ銘柄のリスクを把握するのが大事に!
NY在住の米株アナリスト和田康志氏は、これまでSPA!が紹介してきたオバマ銘柄(https://nikkan-spa.jp/330173)に対して懐疑的な一面もあると予測している。
「アメリカの経済紙でも連日オバマ銘柄が挙げられていますが、株は景気に左右されるのでちゃんと上がるかはわからない面もあります。その点、オバマ氏が主張している高所得層への増税でも影響を受けにくい低額消費は底堅さを続けそうです。日本でいう100円ショップのファミリーダラー(NYSE・FDO)などが面白いかもしれません」
さらに、オバマが再選したことによる不安もあるとマネーリサーチの山本伸氏は指摘する。
「アメリカの大統領は憲法で2期8年までしかできません。過去を見てみると2期目にやらかすことが多い。後に選挙がないと思えば自由に政治を行う傾向があるのです。今回、オバマは『チェンジ!』とは言いませんでしたけれど、今後どんな政策が飛び出すでしょうか……」
今後のオバマの動向・政策に注意は必要だが、これら分野で盛り上がりが期待できそうだ。
【和田康志氏】
米株アナリスト。T&CファイナンシャルリサーチUSA代表。野村證券米国現地法人などを経て現職。独自の米国株分析は、個人投資家からも人気
【山本 伸氏】
マネーリサーチ代表。経済情報誌『羅針儀』主宰。株式評論家として多数の講演・メディア出演を行う。独自の視点で解説する日本株論にはファン多数
取材・文/上野 智(ミドルマン) 図版/ミューズグラフィック
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