居酒屋店長が資金&経験ゼロから全国公開映画を製作
―[[男の夢]を最安値で叶える方法]―
まとまった資産も恵まれた才能もなくとも、格安で“男の夢”を実現できる方法をご紹介!
◆元手・経験ゼロからのスタートで全国公開映画製作!
多くの人が願っては破れていく映画製作の夢だが、経験も資金もゼロの状態から実現を果たしたのが、松江勇武さんだ。地元吉祥寺を舞台にした3本の映画製作に携わり、全国公開やドイツの映画祭への出品なども達成した。3年前までは居酒屋の店長だった松江さんが、映画製作に携わったきっかけは何だったのだろうか。
「映画関係の方がお店にいらして、映画製作の相談を持ちかけられたのがきっかけでした。相談に乗るうちに、僕も手伝うようになったんです。ただ、とにかくお金がないと始まらない。そこで、お店に来るお客さんに『今度映画を撮るので、協賛してください』とお願いしたり、店に募金箱を置いて、カンパを募ったり。そこで集めた70万円で撮影を開始しました」
始まりこそなりゆきだったが、自分たちの街で、自分たちの映画を撮るという大きな夢に松江さんは次第に没頭。完成した映画を一夜限りで公開すると、200人以上の観客が集まり、18万円の売り上げに。次作の製作に乗り出すと、前作の実績があったせいか、400万円ものカンパ金が集まった。
「自分は経験もないし、才能もない。でも、偶然、周囲に才能ある人たちが集まってくれたことで、作品を作ることができているんです。ただ、なかなか映画はお金になりにくいので、今は会社も法人化して、コンテンツビジネスとして成立させようと計画中です。本当にこの吉祥寺という街がなければ、僕は今ごろ行き倒れていたかもしれない。その気持ちを忘れず、街に恩返しをしていきたいです」
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