新年は家族みんなでハグ!嫁・夫の実家のヘンな正月
年末年始を嫁やダンナの実家で過ごした人も多いはず。「所変われば品変わる」「郷に入っては郷に従え」なんて申しますが、やっぱり「えっ、何でそうなの?」と思うことってありますよね。そんな相方の実家でのカルチャーショック体験を、ドーンとまとめてお届けします!
◆年末年始編
年末年始の過ごし方には、土地柄や家庭ならではの風習が出やすいもの。
「ダンナの実家(岩手県)で年越しをしたとき、大晦日の夜に早々とおせちが出てきた」(31歳・主婦)のは土地柄らしいが、「大晦日はいつも寄せ鍋なんだけど、解せないのは鍋の具として投入されるプチトマト。初めて醤油色の出汁の中に赤い物体を発見したときは仰天した。主人が子供の頃から入ってるようだが、私には気色悪い限り」(45歳・主婦)ってのは、おそらくご家庭の趣味でしょうね。
「正月料理は作らず、初詣でにも行かないのが決まり。親戚一同が年始に集まり、鍋やピザ、フライドチキンなどでクリスマスパーティのようなことをするのに驚いた」(28歳・主婦)とはまたハイカラな。それとも宗教上の理由とか? ハイカラ度でさらに上を行くのが、32歳・主婦の夫の実家で行われる儀式。「新年を迎えた瞬間に家族じゅうで『ハッピー・ニューイヤー!』とハグし合うのは本当にやめてもらいたい。コテコテの日本人家族だし、海外生活経験もゼロなのになぜ!? 主人や義母はまだいいけど、義父とのハグはかなり抵抗がある。加えて夫の兄(37歳・未婚)もいて、何が悲しゅうて、むさいオッサンと抱き合わねばならぬのかと思います。義兄が若干私を意識してる感じがよけいイヤ」。夫に訴えるも、返ってきた一言は「家族じゃーん」。もうあきらめたほうがよさそう……。
年が改まったのを機に行われる家族行事はほかにもある。
「夫の実家では元日の朝に水道水を汲み、『わかみず』と呼んでありがたく家族で回し飲みをしています」(38歳・主婦)。水道水を回し飲み~!? と思いきや、調べてみると「若水」という風習はちゃんとあって、何でも平安時代の宮中でのしきたりが起源になっているらしい。ご主人ちって、結構格式の高いご家庭なのかも!?
「婚約者の実家には元日の朝のしきたりがある。まず家族みんなで仏壇に手を合わせたあと、お義父さんを前に横一列に並んで正座。新年のあいさつを済ませてから、今年の抱負を一人一人述べさせられる」と言うのは32歳の男性。まさに“一年の計は元旦にあり”って感じだが、当人は困惑気味。
「最低でも朝礼の出来のいい1分間スピーチくらいのクオリティを求められるのでドキドキ。今は亡き曾祖父の時代からの伝統らしいので、彼女と結婚したら少なくともお義父さんの存命中は続けなきゃならんのかと憂鬱」
スピーチを続けるべきか、彼女と別れるべきか、それが問題だ。
また、36歳・主婦の夫の実家では「元旦に義母が用意した新品の下着に着替えることになっている」のだそう。「初めてのお正月のときに、義母に新年のあいさつをしようとしたら『その前にまずはき替えてきて』と、いきなりパンツを渡され戸惑いました。それがまた木綿のでっかいおばさんパンツで……。まあ、慣れると温かくてよかったりするんですが」。気分も一新できそうだしね。
― [嫁&ダンナの実家]カルチャーショック体験集【1】 ―
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