スポーツの醍醐味を知るこの1冊【チーム・組織編】
―[スポーツの醍醐味を知るこの3冊]―
連夜のクリスマス・忘年会シーズンも終わって、酒を飲むのはひと段落。 慌ただしさの中にゆとりが同居する年末年始のこの時期は、じっくりと読書をするのにうってつけだ。ラクビー、サッカー、駅伝とスポーツ界も「ハイシーズン」の到来。そんな時、その競技の中身を知るのと、知らぬのでは見方も180度違ってしまう。今回はスポーツの目利きが厳選した、観戦に役立つ本をご紹介。サクっと読めて、かつ脳も鍛える、本をご紹介します。
◆「チーム・組織」を知ると、格別の味わいが
2012年は五輪イヤー。ロンドン大会を振り返ると「チーム」が機能した選手が好成績を残した傾向が強かったのです。ハンマー投げの室伏広治は昔、水泳の北島康介が行ったように個人競技にチームの概念を持ち込みました。またラグビーのエディー・ジョーンズは、世界トップチームの経験と知見を日本代表に導入する画期的な動きをしました。
柔道界のように一枚岩になれなかったチームと、水泳界のように各指導者が連携しあう「組織」の差、これはいったい何か!? ビジネスにも通用する世界を獲った「組織論」とは?
・『室伏広治 超える力』
室伏広治 著 文藝春秋 刊
<想定読破時間:2時間>
個人競技でもキーワードは「チーム」。プレーする人間はもちろん、彼らを サポートするチームがどう機能するのか? これにより結果が大きく左右される時代である。個人競技でもチームワークが求められる時代「チームコージ」の記録と肉体の挑戦は、ビジネスにも役立つ貴重な一冊だ。
・『エディー・ジョーンズの監督学』
大友信彦 著 東邦出版 刊
<想定読破時間:2時間15分>
ベンゲル、オシム、かつて日本には大物外国人監督が何人も存在した。現在この人物が日本でコーチングしている奇跡を理解している人はどれだけいるだろう?
世界のトップでコーチした経験、アーセナルやマンUに出向いて学ぶ意欲、ラグビーファンに限らず彼に指導してもらえる幸せを噛みしめてみよう。
・『部下を幸せにする課長、不幸にする課長』
井戸川寿義 著 日本能率協会マネジメントセンター 刊
<想定読破時間:2時間30分>
シメの1冊は、やがて中間管理職層となるであろうSPA!読者の未来へ送る珠玉のメッセージ集。人が人を幸せにするコツは、相手が自分に要求・期待していることを先に応えること。人の役に立つことは、やがて自分の幸せとなる。 利己を改め利他な生きかたへ。具体的なノウハウ満載だ。
【選者:スポマン氏】
ポッドキャスト『スポマン Japan!』代表 スポーツの道を行けば、どうなるものか?NBA、MLB、NFL、サッカー、ラグ ビー。迷わず行けよ!聴けばわかるさ!通勤・通学のお供に世界のスポー ツをお届けするポッドキャスト絶賛配信中(https://itunes.apple.com/jp/podcast/supoman-japan!/id475113078)。
<取材・文・撮影/NANO編集部>
海外サッカーやメジャーリーグのみならず、自転車やテニス、はたまたマラソン大会まで、国内外のスポーツマーケティングに幅広く精通しているクリエイティブ集団。「日刊SPA!」ではメジャー(MLB)・プロ野球(NPB)に関するコラム・速報記事を担当 ハッシュタグ