ブラック企業より恐ろしい[ブラック家庭]とは?
週刊SPA!10/22発売号では「ブラック家庭の恐怖」という特集を組んでいる。ぜひご一読いただきたい。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
長時間労働や賃金未払い、理不尽なパワハラなど、就業の継続が困難なブラック企業。その特徴をそっくり引き継いだ家庭版ともいうべき夫婦が今、増え始めている。週刊SPA!が30代、40代の既婚男性200人を対象にアンケートを行ったところ、「財布は完全に妻が握っていて、お小遣いは1日100円。休日は掃除、洗濯、育児を朝から晩まで命じられます」(38歳・公務員)、「翌日のスケジュールを妻に報告しないといけないシステム。予定がズレこむだけでクズ呼ばわり。上司より怖い」(35歳・自営業)といった声が噴出したのだ。
こうした家庭のブラック化について、「ここ数年はお金が原因で離婚する夫婦が増えています。でもある意味、離婚という選択肢を選べるだけマシ。経済的な理由から別れたくても別れられず、夫婦関係が破綻しているのに続けなくてはならないケースは多く、その分、悩みも深い。嫌々一緒にいることでますますブラック化していく、そんな悪循環に陥っていく構図があります」
そう語るのは、心理カウンセラーとして1000組以上の夫婦問題に取り組んできた工藤ふみ江さんだ。厚労省の統計によると、昨年度の離婚件数は23万5719組。02年の28万9836組をピークに、この十数年減少傾向が続いている。しかし、この数字は、離婚したくても踏み切れない夫婦が増えていることを如実に物語っている。
浮気、借金、性格の不一致など、夫婦が不仲になる理由はさまざま。それでも、「ブラック家庭にはいくつかの共通項が存在する」と工藤さんは語る。
「この人と一緒になれば生活が安定するとか、親の面倒をみてくれるとか、いい歳だし早く嫁に行きたいとか……結婚する動機に“愛情以外の打算”があると危ない。あと、強制や束縛のある家庭も壊れやすい。お金に関して、何に使っているかお互い把握してないのも、ありがちだけど危険な特徴です」
家庭を離れることは企業を去るよりもハードルが高い。その分、一度こじらすと病巣は深くなる。その実態を掴むため、
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