いくら元手があっても足りない!? 証券マンの営業手口
―[営業トークの裏側を暴露する]―
次から次へと発覚し続けている食品偽装やメニュー誤表示問題。中型のエビを“車エビ”と表示していたというホテル・旅館、飲食業界。だが、それ以外の業界にも偽装とまではいかずとも客に対しての「建前」と「本音」が存在している。日常生活のなかで否応なく接する営業マン。彼らの「建前」を駆使する営業トークは我々の脅威なのだ。カモにされないために必携となる、“敵”の手の内を業界関係者がここに明かす!
<証券>
※建前指数…現場での使用頻度の高さを営業マンの証言から編集部が算出
証券会社の主な利益は手数料。つまり営業マンにとって重要なのは客の儲けではなく、いかに多くの取引をしてもらえるかにほかならい。
◆【表】(保有株が上がったら)もっと突っ込みましょう!
◆【裏】手数料がオイシイです(建前指数83)
「どんな状況でも買い増してもらうための営業トークを展開することになります」(38歳・中堅証券)とのこと。業者が刷り込んでくる情報に振り回されて売買を繰り返してしまってはいくら元手があっても足りない。
◆【表】おかげさまで、新規公開株の残り枠があとひとつです
◆【裏】売れ残りですが、どうか買ってください(建前指数88)
「『新規公開株』と聞くと、魅力的に思えますが、そんなオイシイ商品が簡単に回ってくるはずないですよね? 今の若い人はネット取引ばかりなので、このトークは主に年配向けですが」(33歳・大手証券)
◆【表】円安局面に入ることが予想されますので……
◆【裏】って言えと言われています(建前指数78)
「いかに納得できる理由を用意できるかが営業マンの力量です」(同)と要するに“局面”などは業者にとってはどうでもいいのである。
そのほかにも……
◆【表】(保有株が下がったら)この損を取り返すために別の株を買いましょう!
◆【裏】手数料収入がオイシイです(建前指数83)
◆【表】株価上昇局面に入ることが予想されますので……
◆【裏】って言えと言われています(建前指数78)
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