“手動”で操る自販機「立石バーガー」を直撃
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<取材・文・写真/鼠入昌史>
※現在発売中の『週刊SPA!』1/21発売号では、「[自販機]偏愛紀行をしてみた」という特集を掲載中。懐かしくもマニア心を喚起する自販機の世界へようこそ。
自販機大国ニッポンでは街中のみならず、山奥の僻地でも自販機に出会うことができる。マニアに再評価されるレトロ系自販機から、注目の災害対策型やタッチパネル式の最新自販機まで、その世界は奥深い。
だが、これは「自販機と呼べるのか?」とマニア心をくすぐる自販機が、東京都・立石に存在するという。編集部では、その自販機に出会うために何度もその場所に足を運んだが、その商品を買うことができなかった。
5回目か6回目の訪問時、ようやくその「自販機」を動かすことに我々は成功したのである……。
100円玉を入れると、硬貨が落ちた音を聞いた店内の店主がひもを引っ張る。すると自販機にセットされたバーガーが取り出し口にストンと落ちる。堀切菖蒲園駅近くにある自販機マニアも注目する「立石バーガー」。でも、なんでこんな仕掛けをわざわざ?
「店を始めて15年経つけど全然客が来ないから、少しでも興味を引こうと思って5年くらい前に作ったんですよ。もともとこういうのを作るのが好きなんですよ。だから、面白くてどんどん作っちゃった。今じゃ5台の自動販売機がありますよ。どれも1個しかセットできないから、売れたら自分で置きにいく。だから手動みたいなもんですけどね」(店主)
気になるお味はまあ、うまい。店内のレンジで温めて食べるべし。
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