警察職員はやっぱり身内びいき!?
霞が関合同庁舎が建てられたときから、庁内で商売をしている島田書店。
「お客さんはやはり職員がメインです。3年ほど前からセキュリティが厳しくなり、一般の人は簡単に入れなくなったので……。正直、店としてはいろんな人に来てもらいたいですが、職員の福利厚生の一環としての書店なので、まあ仕方がないかなと(笑)」
そんな島田書店の売り上げランキングを見せてもらったところ、内容はほぼ納得。5位の『鉄道の未来学』は、この庁舎に国交省が入ってるから。3、4位の『公安~』とか『完全黙秘』は「隣に警視庁があるので、警察職員もよく買いに来ますから」ってことらしい。ちなみに、「今はランク外ですが、ちょっと前までは『三陸海岸大津波』(吉村昭)などの津波や復興に関するものもよく売れました」とのこと。そんななか、8位の『前へ! 東日本大震災と戦った無名戦士たちの記録』だけは今もランクイン。内容は「震災時に救助活動をした警察や救命救急、国交省の活動を描いたものです」って、やっぱ身内の活躍はうれしいのかねぇ。
【島田書店(霞が関合同庁舎3号館内)売上ランキング】
1位:『官僚の責任』(古賀茂明/PHP新書)
2位:『ローマ人の物語』41~43(塩野七生/新潮文庫)
3位:『公安は誰をマークしているか』(大島真生/新潮新書)
4位:『完全黙秘』(濱嘉之/文春文庫)
5位:『鉄道の未来学』(梅原淳/角川oneテーマ21)
6位:『公務員だけの秘密のサバイバル術』(中野雅至/中公新書ラクレ)
7位:『国防』(石破茂/新潮文庫)
8:『前へ! 東日本大震災と戦った無名戦士たちの記録』(麻生幾/新潮社)
9:『下町ロケット』(池井戸潤/小学館)
10:『悪党 小沢一郎に仕えて』(石川知裕/朝日新聞出版)
※文書・新書が目立つ。6位は公務員改革を生き残る術の解説本。納得のランクインだ
― [意外な(局地的)ベストセラー本]大調査【3】 ―
『完全黙秘―警視庁公安部・青山望』 インテリジェンス警察小説の新シリーズ |
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