35歳以上の3人に1人は「会社を辞めたい」
日立やパナソニックなどの大手企業までも軒並み年功序列制度を廃止するなど、ポスト不足が当たり前の昨今。今後給料が上る見込みも薄いなか、アラフォーというラストチャンスにかけて転職市場での勝負を考える人も多いのでは。
SPA!では全国1000人の35歳~45歳の男性サラリーマンにアンケートを実施。「会社を辞めたいか」という問に対して、「はい」と答えたのは36.1%。35歳以上のサラリーマンの3人に1人が「会社を辞めたい」と回答している。しかし、これだけの人数が転職に一縷の希望を持つなかで、はたして本当にアラフォーは転職で幸せになれるのか? そこで、実際の中高年の転職市場の現状について、人材紹介コンサルタントの海老一宏氏に話を聞いた。
「日本社会の雇用形態や組織構造に大きな転換を迎えている現在、大企業の人でも転職を視野にいれる『国民皆転職時代』に突入しています。転職がチャンスになる中高年も多くいますが、逆にそれが落とし穴になってしまう人もいるんです」
辞めたい、辞めたくないの理由に関しては下記の通り。ところが、これらの希望はほとんど叶わないのが実情のようで……。
◆辞めたい派(36.1%)の理由 ※複数回答可
・今より収入を上げたいから 43.77%
・もっとやりがいのある仕事がしたいから 34.63%
・会社の人間関係に不満があるから 30.47%
・頑張っても評価されないから 24.65%
・忙しすぎる、仕事内容に不満がある 22.99%
・会社の業績が悪い、将来が不安だから 18.28%
・もっと私生活を充実させたいから 13.3%
・仕事に飽きたから 10.8%
・体調が悪いから 6.09%
・独立を考えているから 7.48%
・リストラされそうだから 3.6%
◆辞めたくない派(63.9%)の理由 ※複数回答可
・今の会社にそれなりに満足しているから 42.57%
・今から職場を変えるのはストレスだから 37.4%
・給料が下がるのが不安だから 23.32%
・満足はしていないが、しがみつくのが得策だと思う 21.6%
・単純に面倒くさいから 15.65%
・住宅ローンが残っているから 14.71%
・子供の教育費があるから 13.93%
・他の企業で通用しないと思っているから 12.83%
・家族に反対されてるから 12.32%
「20代の頃のような甘い気分でいると、それこそ危険。どちらを選択しても危ないことになります」
あなたも今の会社を辞めるか、続けるか、思うところはあるだろう。11/10発売の週刊SPA!「本当に今の会社でやっていくのか?」では、「会社を辞める/辞めない」をチェックリストで判定している。現状のサラリーマン生活に満足していない、という方はぜひチェックしてほしい。 <取材・文/週刊SPA!編集部 イラスト/サダ>
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