「高収入で家事も手伝う良き夫」に妻が苛立ち続ける理由
長引く不況で年々増加傾向にある共働き世帯だが、家計や待遇面をめぐってさまざまな格差が生まれ、争いが絶えない。独身世帯よりも確実に裕福なはずの彼らがカネで揉めてしまう理由とは? ここでは、夫婦間マネー格差の揉め事が絶えない事例を紹介しよう。
◆月給・貯金はナゾ。常に不機嫌な妻に夫は心底疲弊する
「妻に給料の金額を聞くと何故か不機嫌になるんです……」
12/2発売の週刊SPA!に掲載されている特集『[共働き夫婦のマネー格差]実態ルポ』では上記のような「涙なしには読めない格差物語」を計7ケースも紹介。特集内のアンケート調査では、「妻の稼ぎを知らない」と答えた夫が5割を超えるという結果に。
また、夫婦問題の達人たちがそれぞれのケースに改善ポイントを徹底指南。共働き夫婦はとにかく必読の内容になっており、また独身者にとっても「搾取婚」をしないための気づきが満載の特集になっている。 <取材・文・撮影/週刊SPA!編集部>
ぼそぼそと話し始めた中島良則さん(仮名・37歳)。大手百貨店に勤めているが、スーツはくたびれ生気はなく、デパートマンらしい華やかさは微塵もない。
「出産するまで妻はバリバリのキャリアウーマンでしたが、35歳直前に出産し、勢いで会社を辞めて専業主婦になったんです」
育児に専念する、と言っていた奥さんは、子育てが手に負えなくてあっさりと子どもを保育園に。仕事をしていないと保育園をクビになるため渋々パートに出ている。
「妻の勤務日数からして月に8万円は稼いでいるはず。これを家賃にまわせば生活がラクになると思っていたんですが、なぜか1円も残さない。家賃や光熱費とは別に、生活費を毎月8万円渡しているのに『足りない』と言われます。給料の額は教えてくれないし、通帳を見せてと頼んでも、『なんであなたに管理されないといけない?』と逆ギレですよ」
生活費が月16万円とはそれなりの額。だが、奥さんが贅沢をしている節はない。そのため、「離婚資金を貯めていると勘ぐったことは一度や二度ではない」と語る中嶋さん。さらに、何をするにも非協力的だとか。
「仕事柄、常に身奇麗にしておきたいのですが、妻にアイロンがけを頼むと、『我が家の家訓は自分のことは自分でやる』とバッサリ。スーツを新調しようとしたときも、『スーツは2着あるから十分、自分だけ格好つけるな!』と言われ、よほど腹が立ったのか『自分で稼いだお金なら何を買ってもいいと思うな』とボロカスですよ」
それ以降、家計はガッチリ握られ、今では缶コーヒ1本買うのにも許可が必要だという。
「仕事は毎日遅いのですが、朝は子どもを保育園に送り、家事もできる限りやっています。それでも、『お皿洗っといたから』とか、少しでもアピールすれば『家事をやってあげているという態度が上から目線でイヤ!』ですよ……」
そこそこの稼ぎがあり、家事も育児も協力的。まさらに“理想的なATM”といえる中島さんだが、なぜ奥さんは苛立っているのか?
「出産前の妻はけっこう稼ぎが良かったんです。それが稼げなくなってからは、自分が下の立場になったと被害妄想を膨らませていて。私に養ってもらっているのが許せなくて、上位に立とうとしているんだと思います」
何をやってもキレられ、カネも時間も搾取される。疲弊する中島さんが報われる日は来るのか?
『週刊SPA!12/9号(12/2発売)』 表紙の人/板野友美 電子雑誌版も発売中! 詳細・購入はこちらから ※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める! |
ハッシュタグ