ニッポンの会社はまだ“昭和”だった! 毎朝の社歌斉唱、ラジオ体操etc.
昭和39年の東京オリンピックから50年、今や「クールジャパン」を声高に喧伝する国へと成長を遂げた日本で、驚くべき前時代的な因習がまかり通っている企業はまだまだあった……。思わず、耳を疑う時代遅れの会社のルールを紹介する
◆毎朝の社歌斉唱、ラジオ体操……心は萎えるばかり<精神論編>
平成の世になって四半世紀。「合理的経営による競争力向上」などと叫ばれるが、昭和の名残は職場にはびこる。厄介なのが、非合理ならぬ、不合理な「精神論」だ。
「毎朝9時から、数字の目標と訓示。月1回は社歌斉唱」(31歳・男・電機メーカー)なんて序の口。「一日2回、昼と午後にラジオ体操」(38歳・女・食品)するのは、面倒だが、健康にいいのは確かだ。
しかし、「朝、出社したら、社員全員と握手」(24歳・女・流通)、「不祥事の後、毎朝、社歌が流れるようになった」(42歳・男・通信)って、なんのため!? 愛社精神、仲間意識を培うためと言われても、心は萎えるばかりデス。
「売り上げが未達成の支店長は、全国の支店長が集まる会議で、起立させられて役員全員から大声で叱責される」(41歳・男・保険)、「ひとりずつ『今日は笑顔で日本一になります』とその日の抱負を述べる」(29歳・女・美容師)、「毎朝、自分の反省点、達成率を大声でみんなの前で発表しなくてはならない。成績が悪い人にとっては公開処刑。知人はその精神的苦痛から、会社を辞めた」(35歳・男・IT)なんて話も続々。
声に出すと現実化するという成功哲学もありはするが、それは強制されるものではないだろう。
「年度初めに会社が出した50ページほどの事業発展計画を、夏冬のボーナス前に全社員がノートに手書きで転記して提出。全員の提出が終わらなければボーナスが出ない」(32歳・男・流通)
写経で事業発展したら苦労はなく、「ご苦労さま」の一言である。
また、目上の者は無条件でエラい、という価値観もまかり通る。
「社長や、会長が来ると立ち上がって、最敬礼。『お疲れさまです!』と絶叫」(42歳・男・通運)、「上司の送り迎え、ランチへの同行、誘われたら返答は、いつでも『イエス!』」(45歳・男・住宅)、「常務の馬券を買いに行くのが特命業務」(27歳・男・教育)って、ホント、いつの時代の話なのか
「朝、上司が来る前に出社するのが慣例」(44歳・男・メーカー)、「上司より先に帰れない。部下が先に帰ると、へそを曲げてしまうので面倒」(38歳・男・金融)、「集合時刻の30分前に全員着席。これは、どこにも明記されない不文律」(34歳・女・大学職員)、「提出期限が1か月後と言ったら2週間前、来週までと言ったら今週中、一両日中と言ったら当日。できるだけ早く、というのが真の締め切り期日」(40歳・女・教育)と、深謀遠慮も部下の務め。平成の今、サラリーマンは、気楽な稼業ではないのである。
― 【衝撃リポート】ニッポンの会社はまだ“昭和”だった!【1】 ―
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