友達がいない大人への「みうらじゅん式」処方箋
3位が「友達がいない」、5位が「友達が少ない」である(1位は「スカイプ 友達」、2位は「Facebook 友達」)。「友達がいない」でヒットする1200万件超のトップに出てくるのは「友達がいないドットコム」というコミュニティサイト。また、ライトノベル『僕は友達が少ない』シリーズは累計350万部で、現在アニメがTBSで放映中である。
友達いない・少ない問題に悩む人が多いのは確かなようだ。社会人になると、そうそう友達になる機会もないが、どうすればいいのだろうか?
みうらじゅんさんは、「大人になったら、友達は作らないとできません」と断言する。友達は「意図的に作る」ものでなく「自然にできる」ものだ、という考えを「そんなのはファンタジーです!」と却下する。
「大人が親友を作るには『好きな男性に告白する』くらいの覚悟と努力が必要です。相手の趣味を調べ尽くして、誘って、告白する。相手を大事にして、死ぬほど気を使うべきです。自分を知ってもらおうなんていうのは100年早い」(みうらさん)。
友達=気を使わずに素の自分でいられる相手、という考えからして間違っている、というわけだ。友達作りも、みうらさんがかねてから提唱する「自分なくしの旅」なのである。さらにみうらさんは、男同士親しくなるためにはキスをせよと「男キッス」を推奨するが、舌を入れると別の世界に行ってしまうので気をつけよう。
一方で、『居場所の社会学』などの著書がある社会学者の阿部真大さんは、「ウィークタイズ」(弱いつながり)というコンセプトを挙げる。社会が流動的なアメリカでは、昨今、広く弱い繋がりを持つことの重要性が言われる。友達づくりも「1回会って2回飲んだら『ヘイ!ブラザー!』でいいじゃないですか。こちらが友達だと思えば友達でいいんですよ」(阿部さん)。これは、みうらさんのストロングタイズな友達観とは対照的かもしれない。
週刊SPA!11/1発売号「30代になっても<親友は作れた!>実例集」では、大人の男同士が友達になったケースを数人に取材し、みうらさん・阿部さんにも話を聞いた。友達になったきっかけは、オンラインゲームだったり、地元の飲み屋だったり、仕事相手だったり、さまざま。共通するのは、取材した30代の人たちが、とてもハッピーそうに友達の話をすることだった。
文/週刊SPA!編集部
Googleで「友達」と入力すると、検索ワード候補として出てくるのは
『週刊SPA!11/8号(11/1発売)』 表紙の人/吉高由里子 電子雑誌版も発売中! 詳細・購入はこちらから ※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める! |
ハッシュタグ