英語で『おつかれさま』はどう言うの?「フレーズ丸暗記」ズボラ英語術
<超人気英会話アプリ制作者が語る>
◆日常会話への最短の道は「頻出フレーズの丸暗記」
スマホ時代になり、英語学習に役立つアプリも選び放題の昨今だが、本特集担当編集Fがとりわけ愛用しているのがiPhoneアプリ「Real英会話」だ。累計ダウンロード数70万、常にAppストアの上位に君臨し、知らない英語学習者はモグリと言われるほどの有名アプリである。
同アプリでは、「日常で使える英語フレーズ」を1800以上収録しており、しかも毎日新たなフレーズが追加される。例えば「なんでわざわざ?」「それってタダ同然じゃん」など、いかにも普段の会話に出てきそうなフレーズが次々に登場するのが人気の理由だ。
⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=852530 ★Real英会話に収録されている「食べる時のフレーズ(初級)」
アプリを作ったのは、沖縄で英会話を教えている、カナダ生まれの「テリー先生」。
「英会話スクールを始めた頃、最初は文法などもやっていたのですが、どうも生徒たちのテンションが低い(笑)。いろいろ試す中で、日常会話のフレーズを“丸ごと”覚えてもらったときの食いつきが一番よかったんです」(テリー先生。以下同)
そのまま使える英語をひとつ身につけた――という達成感は、次なる学習へのモチベーションを生む。テリー先生自身、フレーズの「丸暗記」で日本語を習得した経験の持ち主だ。
「『エヴァンゲリオン』や『攻殻機動隊』など日本のアニメが大好きで、セリフをほとんど覚えるくらい、DVDを繰り返し観ました。すると、日常生活の中で似たような表現を使うシーンになったとき、脳から言葉をポンと取り出せるようになるんですよ」
会話に対する「瞬発力」がつくのも、丸暗記の利点だ。
「私が教えていたある生徒さんに、目を泳がせて『I……am……』と言葉を探しながら話す人がいたんです。いくら英語が正しくても、これでは会話になりません。会話に必要なのはスピード。それを身につけるのに“丸暗記”が役に立つんです」
これらの体験から生まれたのが「Real英会話」というわけだ。新たなフレーズを追加するときは事前にグーグルで検索し、ヒット件数が少なすぎる場合は「リアルじゃない」ので入れない……というこだわりぶり。ユーザーから寄せられた「これを英語でどう言うの?」というリクエストにテリー先生が回答するのも名物コンテンツとなっている。
「『おつかれさま』はどう言うの? とかね。これは僕もちょっと迷いました。英語にはない表現ですからね。結局 See you tomorrow.(また明日)という答えにしたのですが、直訳できない場合に英語でどう表現するかを考えることも、いい訓練になりますよ」
★テリー先生の「ズボラ英語」~ 日常会話を「丸ごと」インプット!~
●「Real英会話」などを参考に、リアルなフレーズを「丸暗記」する
●映画やドラマのDVDを、セリフを覚えるほど繰り返し観る
●日本語のちょっとしたフレーズを「これは英語でどう言うのか?」と考えるクセをつける
●結局、「国際恋愛」が英語をマスターする一番の近道!(笑)
【リン・テリー先生】
会話教師。「Real英会話」は480円の有料アプリ。ほとんどテリー先生の手作りなので、残念ながら現状ではAndroid版まで手が回らないそうだが、このためにiPhoneにしても悔いはない名アプリだ
― 人生楽勝になる[ズボラ英語]勉強法 ―
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