放射能でアトピー悪化と主張する妻 離婚届と娘を置いて山奥に
―[放射能パニック家族の狂生活]―
林 祐三さん(仮名・36歳)妻/娘1人
「今思えば、放射能を理由にされたのかもしれません」
今年1月、娘の小学校入学に合わせて購入したマイホームを手放すことになった林祐三さん。放射能パニックに陥った妻がある日突然、娘とともに家を出ていき、離婚届が送りつけられてされてきた。
「放射能汚染が騒がれはじめると、妻が腕や首筋をボリボリ掻くようになり『放射能でアトピーが悪化した』って言い出したんです。幼い頃からのアトピー持ちでしたが、酷くなったようには見えなかった。だから、相手にもしませんでした。だって、セシウムがアトピーを悪化させたって言うんですよ」
発狂寸前の妻は、関西への移住を提案。それすら無視した結果、家から妻と娘の姿が消えたという。
「携帯電話も繋がらず、あちこち捜しても見つからない。途方に暮れていると、妻の実家から電話が来ました。聞けば、娘を置いてどこかに消えたって言うんです」
娘の荷物の中には、離婚届とともに、一通の手紙が入っていた。
「mixiで意気投合した男性と一緒に京都の山奥でオーガニックなヒッピー生活を送り、アトピーを治す旨が手紙に書かれていました。放射能汚染前から仕事を理由に、家庭のことはないがしろにしていたツケが回ってきたんですかね。それとも、放射能が人の生き方まで変えてしまうのか……」
マイホームの売却が決まったリビングに林さんのため息が響いた。
― 放射能パニック家族の狂生活【4】 ―
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