三船美佳「父・三船敏郎はロールスロイスで学校の送迎をしてくれた」
大阪の港湾エリアに新たな観光スポットが誕生した。13日、国産車・輸入車のディーラーとして知られるGLION(ジーライオン)が、築港地区の「赤レンガ倉庫」を改装し、クラシックカー博物館「GLION MUSEUM」をオープンさせた。
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オープン当日のセレモニーには大阪副市長が駆けつけ、橋下徹市長からもメッセージが寄せられるなどその期待の高さがうかがえる。デヴィ夫人と三船美佳、パンツェッタ・ジローラモによるトークショーでは、車が趣味だった名優・三船敏郎の愛車ロールスロイスにまつわるエピソードなどが語られた。
三船は父である敏郎との思い出について「家にはクラシックカーの詰まったガレージがありましたね。物心がついた頃に『近くのファストフード店に行きたい!』と言ったら、オープンカーのMGでお店まで連れて行ってくれたり、エルヴィス・プレスリーと同じ型のロールスロイスで学校に送り迎えしてもらっていました。当時は、エンジン音が心臓の鼓動のような音がするので恥ずかしかったんですが、今はいい思い出です」と笑顔で語っていた。
また、同日開催されたオークションでは「いすゞ ベレット」やフェラーリなど3台が出品され、テレビの収録で来ていた月亭八光もフェラーリを入札。八光が1000円刻みで入札していくのを横目に、ワイン片手の男たちが100万円単位でフェラーリを入札していく姿には、別世界のあまり思わず目が眩んでしまった。結局フェラーリは2850万円で落札され、その男気に会場は拍手喝采となった。
「築港赤レンガ倉庫」は1923年に住友倉庫によって建設されたもので、大阪では珍しいレンガ建築だそう。1999年には住友倉庫から大阪市に移管され、有効利用を模索していたところ博物館の開業が決まった。市内から来場したという40代の男性は「幻のボンドカー・トヨタ2000GTが見られただけで大満足ですわ」とカメラのレンズを光らせ笑顔で話してくれた。
同施設にはカフェやステーキハウス、クラシックカーを販売するショールームなどが併設されており、実際に気に入った車を試乗して購入することもできる。今後、駐車場ではドライブインシアターなどのイベントを開催する予定もあるそうで、クルマ好きだけでなくシネフィルも必見だ。今回は昼の来場となってしまったが、夜に訪れるとまた違った雰囲気を楽しめるだろう。
神戸や横浜さながらの港町風情を、クラシックカーを肴に大阪の街で味わってみるのもよいかもしれない。
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●GLION MUSEUM http://www.glion-museum.jp/
<取材・文・撮影/北村篤裕>
近くには天保山があり、海遊館の帰りにも立ち寄りやすい場所に位置している。また、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)も程近いベイエリアということで、大阪観光のついでにふらっと遊びに行くこともできるだろう。
同館は、T型フォードの愛称で知られ1500万台以上が生産された「フォード モデルT」(1922年)や、米ボクシング世界ヘビー級王者ジャック・デンプシーの愛車である「ハドソン リムジン」(1923年)、好景気の時代に英国で生まれた「ロールスロイス シルバーレイス」(1933年)、そして派手な見た目が魅力的な「クライスラー ニューヨーカー」(1948年)など、国内外のクラシックカーを200台以上も保有しており、この中から常時50台を展示していくという。展示が入れ替わるため、いつ来ても違った車が楽しめるのだそうだ。
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