『甲子園2015』表紙・浅倉南はしゃべることが判明。南ちゃんのツンデレも顕在だった
今年100周年という節目の年を迎える高校野球が、かつてないほどの盛り上がりを見せている。
その背景にあるのは、「和製ベーブルース」と称される早実・清宮幸太郎内野手ら注目選手の活躍もさることながら、夏の全国高校野球選手権大会を主催する朝日新聞の力の入れっぷり。
8月1日に発売される週刊朝日増刊『甲子園2015』の表紙には、あの“南ちゃん”が登場。あだち充氏の名作『タッチ』でも描かれることのなかった甲子園のシーンを、「アルプス席で応援する浅倉南」という設定で実現したのだ。
マンガを連載する小学館以外の媒体で浅倉南が表紙を飾るのは初めてということもあって、『甲子園2015』はネット上で即拡散。朝日新聞デジタルの「浅倉南、幻の「甲子園応援」雑誌表紙で8月初旬登場」なる記事はフェイスブックのシェア数が2500を超え、件の『甲子園2015』はアマゾンのスポーツ雑誌ランキング1位を独走しているのだ。
ただし、南ちゃんの表紙を巡っては賛否両論もあったそう。朝日新聞出版の関係者が話す。
「当初、南ちゃんを表紙にしようという案が出たとき、社内では『毎年、チアリーダーの写真を使って着実に部数を上げているのに、マンガにする意味があるのか?』という懐疑的な意見もあったようです。最終的に南ちゃんでOKが出たんですけど、編集サイドは大変。絶対に売れるようしなきゃいかんってことで、さまざまな“仕掛け”を考えたようです」
そんな仕掛けの一つが、『甲子園2015』で実現した、あだち充氏と浅倉南による誌上対談であり、9月1日に発売される『週刊朝日』の表紙。アルプス席から応援する南ちゃんの目線の先で投げる達也が表紙を飾るというのだ。が、さらなるユニークな仕掛けもあるという。
「実は、南ちゃんがしゃべるんですよ。AR(拡張現実)技術を用いて、専用のアプリで『甲子園2015』の表紙の南ちゃんにケータイのカメラをかざすと、高校野球100周年を祝福するコメントと『南も応援してるぞ』という声が聴けるんです。もちろん、その声は日高のり子さんに吹き込んでもらっています。当初、編集サイドはテープレコーダーに録音して、しゃべる南ちゃんを実現しようと思ったらしいのですが、日高さんサイドが『ちゃんとスタジオで収録しましょう』と乗ってきて、スタジオの手配までしてくれたとか(笑)」
やはり、南ちゃんにとっても、甲子園は思い出深いものがあるのか……? 日高氏の所属事務所に今回の一件を確認しようと電話してみると、笑顔で応対してくれたものの、「朝日新聞出版さんが正式にリリースしていないことを、ペラペラしゃべることはできないんだぞ」と、浅倉南ばりのツンデレ振り。
とりあえず、南ちゃんの声援を受けて、今年の甲子園が盛り上がることは間違いなさそうだ。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
『甲子園2015』 高校野球100年を記念した特別号 |
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