厳しい残暑に「むしろ寒い!」 噂のハッカ油風呂を試してみた
まだまだ蒸し暑い日が続くこの夏。汗を流すために風呂に入り、風呂上がりにまた汗をかくのは、困りもの。そこで試したいのが、浴槽にハッカ油を数滴垂らすだけで涼しくなると噂の「ハッカ油風呂」だ。ハッカ油はハッカソウから作った精油で、抗菌殺菌作用や消臭効果があることから、「和製アロマオイル」として、10年ほど前からじわじわ人気を集めてきた。
ハッカ、つまりミントに含まれるメントールは冷たさを感じるTRPM8という細胞を活性化するため、実際に温度が下がるわけではないのに、冷たさを感じるという仕組みらしい。東日本大震災後には節電対策として、風呂に垂らすとミントの香りで涼しくなるという「ハッカ油風呂」が、注目を浴びるように。ネット上には、「風呂に垂らして入ったら背中とケツの穴と大事なところがブリザード」「あまりの冷たさにお風呂の中で寒すぎてガタガタと震えた」なんて声があるほどだ。
実際に浴槽に数滴のハッカ油を垂らし、よくかき混ぜると、浴室に入るだけで、目と鼻がツーン。口の中までミントガムを噛んでいるようにスースーする。浴槽に浸かると、あったかいのに冷たい、不思議な感覚! 寒い! 風呂上がりもスースーが続き、汗が出てこない。体感温度はかなり低い気がするが、何も入れない場合は、36度3分だった体温が、20分間の入浴後に36度9分まで上昇。15分後には36度5分まで下がった。一方、ハッカ油風呂は、35度9分だった体温は入浴後に36度6分まで上がり、15分後には36度3分に。寒いと感じても体はきちんと温められているわけだ。
ちなみに、シャンプーやボディソープに1滴垂らすだけで、頭や体が涼しくなる。ほかにも虫よけや、花粉症対策として使用する人も多く、神経を鎮める作用があることから、ティッシュに1滴垂らし、枕元に置いておくと爽やかに眠れるという人もいるようだ。
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