たばこにも第3の選択肢!? 電子タバコとも違う火を使わないたばこ登場
喫煙所から煙が立ち上り、居酒屋では隣の席からたばこの匂いが流れてくる……。そんな光景が完全になくなる日が、すぐそこまで来ているのかもしれない。
アイコスは現在、名古屋だけで先行発売中だが、9月1日からは全国12都市に拡大。コンビニ31000店舗、たばこ専門店300店舗で販売予定だという。革新的な技術が生んだ新しいたばこを、ひと足先に体験してみては? <取材・文/日刊SPA!取材班>
フィリップ モリス ジャパンは今月26日、都内で新製品「iQOS(アイコス)」の発表会を行った。これは、従来の紙巻きたばこはもちろん、電子タバコなどとも違う、まったく新しい技術を採用した製品。なにか違うのかというと、今までのたばこは当然ながら火を着けて煙を吸うものだったが、このアイコスの場合、たばこの葉を“加熱”することによって出る”蒸気”を吸う仕組みなのだ。
排出する蒸気も今までのたばこで出ていた煙の量より格段に少なく、ニオイもほぼ出ないのだという。また、見た目はなんともスタイリッシュなデザインだが、れっきとしたたばこの葉を使った製品なので、電子タバコとも一線を画している。
早速、喫煙者である記者も吸ってみたが、“吸い心地”はほとんど普通のたばこそのもの。吸い込んだ際に広がる煙の感触はしっかり残りつつ、フレーバー(メンソールを含む全4種類)の香りが口内に広がる。その上、口から出る蒸気は少ないし、そもそも吸っていないときには立ち上ることもない。
喫煙者の“あるある”で「煙が隣の人に向かっていくのを気にして、パッパッと手で払いのける」なんてことがあるが、それをしなくていいのは嬉しい限り。ほかにもカラオケの個室で煙が充満してニオイがつくなんてこともないし、家の中で吸っても奥さんや子供にイヤがられずに済みそう。デザインがスタイリッシュなので、キャバクラに持っていけば嬢の注目を集められそうだ。
ただ、ここで気になるのがタールとニコチンの数値。普通のたばこには箱に表記しているが、アイコスのヒートスティック(たばこの葉が詰まった棒)の箱には、タールとニコチンの数値が書いていない。というのも、通常のタールとニコチンの量は“着火”した際の基準値だが、アイコスは“加熱”するので、この範ちゅうに含まれないのだという。だから法律上、表示する義務が発生しない。
「実際にはニコチンは含まれていますが、『有害および有害性成分』の量は、紙巻きたばこの煙に含まれる量に比べて大幅に削減されています。さらに吸い終わったときにフィルターの後ろが“黄色く”変色しないんですよ」(会場のスタッフ)
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