初のユニットシングルにかけるSKE48の思い【ラブ・クレッシェンドMV密着フォト一挙公開】
SKE48の7周年記念公演で発表されたSKE48初のユニットとなる「ラブ・クレッシェンド」。彼女たちが11月25日に1stシングル『コップの中の木漏れ日』をリリースする。そして、このシングルには同時に、「キャラメルキャッツ」「トランジットガールズ」「フルマリオン」「デッドストックダイヤモンド」とい4つの新ユニットの楽曲も収録される。SKE48初となるユニットシングルという試みをメンバーはどう捉えているのか。それぞれのユニットを代表し、後藤楽々(ラブ・クレッシェンド)、惣田紗莉渚(キャラメルキャッツ)、須田亜香里(トランジットガールズ)、古畑奈和(フルマリオン)、松村香織(デッドストックダイヤモンド)にそれぞれの魅力もまじえ語ってもらった。
――今回はじめてユニットでシングルが出ると聞いたとき、みんなは率直にどう感じた?
須田:発表のときは、「ついにきたか」という思いと「ユニットデビューってまだなかったんだ」って改めて気づいた感じです。ユニットをやるなら若手中心だとは思っていたので、自分がカップリングに入れたのは嬉しかったですね。
古畑:私、実は少人数の選抜も見てみたかったんです。『青空片想い』とかの頃は、16人とかではなく、7人の少人数だったじゃないですか? あのときは、テレビに出てもひとりひとりがわかりやすいし覚えやすかった。ファンの人からすればいろんな個性をじっくりみれる機会になるのかなって。48グループは新しいことに挑戦して、次に繋げるためにメンバーもファンの人たちと向き合って悩んで答えを出していくというのが素敵な部分でもあると思うんです。だから、こういった試みがあったことはありがたいことだと思いました。
惣田:私は最初にシングルのユニットが発表されたときに名前が呼ばれなくて。カップリングのユニットがあるなんて思ってなかったから、カップリングがあったのもびっくりしたし、キャラメルキャッツで呼ばれて涙が出るくらい嬉しかったです。
松村:私たちは発表が最後だったんですけど、私も入れると思ってなかったんで、今回はユニットなんだって第三者的に見てました。で、デッドストックダイヤモンドに選抜経験のない(斉藤)真木子が呼ばれてよかったと思ったら、谷(真理佳)が呼ばれて、私も呼ばれたからネタっぽいユニットかって(笑)。で、さらに(山内)鈴蘭だからこのメンツはなんだろうと思ってびっくりしましたね。他とは違ってうちらのときだけ会場から笑いが起きたんですよ。でも選んでもらえたんで嬉しいです
後藤:私は発表を聞いてたとき、同期の小畑優奈ちゃんが呼ばれていて、熊崎(晴香)さんまで呼ばれたときに、あいうえお順で呼ばれてたので、次は自分の名前こいって思ったんです。そしたら呼ばれたので嬉しかった。実際はユニットを理解できてない部分もあったのですが(笑)
――じゃあ、実際にユニットで活動してみてどうですか?
須田:トランジットガールズはSKE48の在籍期間が長いメンバーが多い。たくさん経験を積んできてここからまた羽ばたいていけるようにという意味合いでトランジットガールズという名前がついたと聞いたので、今はみんなの希望になれるようなユニットになれたらいいなって思いますね。MV撮影はのほほんとしてたけど、みんなしっかりしてる。普段から引っ張る立場の人が多いのでみんな言葉にしなくてもやるべきことがわかっているというかオロオロしないし、状況の飲み込みが早いからスムーズでしたね。
――楽曲に関してはどうですか?
須田:「だって 雨じゃない?」ってタイトルなんですが、すっごい可愛い曲でSKE48のいままでのカップルソングにはないタイプです。いつもなら人前でイチャイチャしたりする描写があって聞いてるこっちが恥ずかしい曲が多かったんですけど、今回は家の中でまったり。雨だし二度寝しようよとか腕枕とかが歌詞にあって、きっと今までの曲で一番リアルなカップルだなと思いました。初めてカップルソングを聴いて憧れましたもん。こういうのもあるのか、腕枕ってどんな感じかなって。
――フルマリオンは?
古畑:フルマリオンはほんとに楽しくって、撮影現場では人生でこんなに笑ったの久しぶりだなってくらい最後まで笑ってました。曲は「愛しているとか、愛してたとか」という曲で大人な魅力というかかっこよさがある。大人がやると大人すぎるし、20歳手前のコがちょっと背伸びをしてる感じがこの曲の魅力の一つなのかなって思います。まだリアルじゃないけど、そういう表現もできるんだってところを楽しんでもらいたいですね。あと、CDは私たちの演奏ではないんですが、MVにサックスとシンセサイザーという私たちが好きな楽器が出るのが嬉しかったです。いつかコンサートのオープニングを飾るとか、ライブで生演奏する機会があったらいいなって思います。
惣田:私たちキャラメルキャッツは、フレンチ・キスっぽいユニットだねってみんなで話をしていて、そんなふうに愛されるユニットになれたらと思います。個人的なことだとセンターをすることはないと思っていたので、今回の「あの先の未来まで」という曲ではセンターですごいびっくりしました。ドラフト生で入った私がセンターをする曲ができるなんて誰も思っていなかったと思う。だからファンの方に早く報告したいって思ったし、ファンの人があってのセンターだと思います。曲も過去を捨てて自分を信じて走るみたいな曲なんで、自分に重なるところも多くて気持ちを込めて歌えました。早くいろんな人に聞いてほしいな。
松村:私たちは曲だけでレコーディングしかしてないんですが、曲調が結構激しくていろんなアレンジとかもあったので一番時間がかかったんですよ。「平民出馬宣言」ってタイトルで48グループのなかでも聞いたことのない歌詞だしリズム的にも珍しい感じになっていて……。イントロはめっちゃかっこよくてダンスめちゃ踊る感じじゃんって思うんですけど、3秒後くらいに違うと気づき一気に落とされる(笑)。あと、4人とも私の歌い方で歌うところがあって、そこは誰がどれか本当にわからないくらいのレベルの高さでした。とにかくメッセージ性が強くて攻撃的な感じはあるんですけど、耳にすごい残るメロディーと歌詞なので、そういうところで印象が残ればいいと思います。
――ラブ・クレッシェンドはどうですか?
後藤:珠理奈さんがいるといないではユニット内の雰囲気も違って、珠理奈さんがいることですごい引き締まる感じがあります。他の6人だけだとふわふわしちゃって撮影中も高原を走り回ったりしちゃいました。でも、珠理奈さんも「楽しむぞー」って声かけてくれて引っ張ってくれたので団結できたんです。MV撮影はみんなで青春しました。「コップの中の木漏れ日」ってタイトルにもあっている爽やかな曲で、歌詞もまっすぐな感じがして好きなので、みなさんにも好きになってもらいたいです。
――実際、他のグループを見てみた感想はどうですか?
須田:キャラメルキャッツのMVのシチュエーションが好きな男性の落とし方とかをひとりずつやっていてそれはずるいなって思いました。絶対見る人が可愛いって思うじゃないですか?
惣田:寝たフリとか大場(美奈)さんがお姫様だっこされてたりとかしてますからね。
須田:ヤバい、ファンの人が嫉妬しちゃう。
惣田:でも私だけは触れ合いがなくて後ろから見てるだけとか。一応、妄想を形にするみたいな感じでした。
須田:ファンのひとにはその相手を自分に置き換えてもらってキュンキュンしてもらってね。
松村:トランジットガールズとかはキレイめだもんね。
須田:そうだね。MVの内容は人生を描いている感じ。線路の上を歩いてるんですけど、その道筋がSKE48での人生を表しているみたいなんです。大自然のなかで爽やかだけどずっしりとした内容ですね。
松村:いちばん可愛らしい感じになったのはキャラメルキャッツなのかもね。
須田:5組を一言で表すとフレッシュ、可愛い、ナチュラル、ちょっと背伸び、中毒系かな(笑)。
惣田:トランジットガールズは曲がかなり可愛いんですけどね。
後藤:でもそれぞれが違う良さがあるからいいなって思います。私、実はデッドストックダイヤモンドが好きなんですよ。ずっと歌っちゃうくらい。
松村:それは耳に残るからでしょ。残りたくなくても残るし聞きたくないけど聞いちゃう。一度聞くとヤバいんです。
後藤:抜け出せないですね(笑)。
――でも、これだけユニットがあるとライバル意識とかうまれない?
松村:このメンバーなんだって発表で聞いて、バタバタッと活動が始まったからあんまりそういう意識はなかったなぁ。
古畑:そうですね。ユニットごとに写真撮って今度MVの撮影だからねーって流れるような感じで、全然。
須田:意識するまもなく。
惣田:でもこうやって集まってみたら、負けたくないかもって思ってきちゃいました。
須田:おっ、きたなー。バチバチ。
惣田:みんなのがすごいいいなって思ったので、負けてられないぞって。表題にも負けたくないです。
須田:たぶんこれは冗談じゃないですね(笑)。
古畑:でも、次はフルマリオンが表題曲だったらいいねとかは私たちも話しましたね。ふたりだからそういう話がしやすかったっていうのもあるかもしれないけど、次の目標ができたからよかったです
――楽々ちゃんはそれを聞いてどうですか? 圧倒されてますが。
後藤:私は「前のめり」でも選抜に入れてもらって、その分ちゃんとしなきゃって思いもあるので頑張ります。
古畑:ラブ・クレッシェンドは伸び伸びやってほしい。実際は勝ち負けではないし、フレッシュなメンバーが頑張ってくれるおかげで私たちも上を目指せるので。
須田:後輩の勢いって大事ですもん。後輩にしか出せない先輩への危機感の作り方ってあるんで。
古畑:だから伸び伸びやってればいいよ。
後藤:はい。
――最後に、ユニットシングルへの思いを教えてもらえますか?
須田:最近、SKE48の選抜って入れ替わりも少なかったし固定されていたイメージが強かったと思うので、若手が選抜に入りたいって言いづらかった場所だったように思うんです。でも若手メンバーが抜擢されたことでひとりひとりの可能性を感じるキッカケになったかなと思います。身近な同期が選ばれたことでライバル心が芽生えたコもいるだろうし、よい意味でユニットシングルという試みをプラスに捉えていければと思います。
初となるユニットシングルでどんな爪痕を残すのか。その動向から目が離せなせさそうだ。
※11月17日発売と11月24日発売のSPA!本誌に載らなかったラブ・クレッシェンドのMV密着誌面未公開カットも一挙公開!
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=986365
取材・文/ヤスオ 撮影/時永大吾
『コップの中の木漏れ日』 SKE48初のユニットとなる「ラブ・クレッシェンド」 |
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