自分は何のために生きているのだろう――こころの温度を1℃あげよう(3)

「三世(さんぜ)~祖先と子孫のために」というエッセイ

祖先、自分、子孫という時間軸

 人間関係で悩んだり、仕事がうまくいかずに途方に暮れている時、ふと「俺は一体、何のために生きているのだろう」と思うことがある。  こういう心理状態にある時は、直面している今の状況にこころが一杯になってしまい、本連載の1回目で紹介した酒樽の「2割の余裕」を持てずにアップアップしてしまっている。  このような時は、視点を変えてみるのも大事だ。時間の見方を、上下に長い縦軸にしてみたらどうなるか。『こころの温度を1℃あげよう』に役立つ言葉があるので紹介しよう。 「三世(さんぜ)~祖先と子孫のために」 人には、みな祖先があります。 現世の自分があるのは祖先あればこそ。 祖先のおかげなのです。 祖先は自分の前世であり、子孫は自分の来世と言えます。 前世、現世、来世の三世は、つながっています。 祖先を大事にすることは、自分の前世を大事にすることになり、 祖先のために積善(せきぜん=善行を積み重ねること)に努めるならば、 それは今の自分の徳となって、自分に返ってきます。 また、子孫のために積善に努めるならば、 来世の徳となり、幸せへの種となります。 だから、子孫という来世は、現世の延長と考え、今をおろそかにしてはいけません。 今ある自分は祖先のおかげと感謝し、 そして子孫の幸せのために、一生を、そして今日一日を、懸命に生き抜くこと。 それが大切です。 (同書170~171ページ)  祖先がいて、自分がいて、今の自分は、その祖先と子孫とつながる。  この時間軸が意識できる時、今の悩みは悩みとして、生きる勇気が湧いてくる。  進退が窮まった時に、こうした時間軸を思い出すとこころの余裕が生まれるかもしれない。(続く) (文責=育鵬社編集部M)
こころの温度を1℃あげよう 幸せになるためのヒント

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