金正恩政権・崩壊へのカウントダウン(3)――平昌冬季五輪は開催できるのか

極東アジアの地図

米ロ首脳会談は実現できるか


 他方、安倍晋三首相は、9月7日には通算19回目となる日ロ首脳会談を極東ウラジオストクで行うなど、プーチン大統領との交流を深めている。

 しかし、こと北朝鮮の意見交換となると、様相は様変わりとなる。9月8日の産経新聞は次のように伝える。

 日露首脳会談でプーチン氏の振る舞いが一変したのは、首相が北朝鮮の話題を取り上げた瞬間だった。「北朝鮮の問題を含め、地域の平和と安定に貢献するために話し合いたい」首相がこう語りかけると、プーチン氏は頬に手を当てて無表情になった。経済協力などの進展を評価する首相の言葉には、うなずいて賛意を示したのとは正反対だった。北朝鮮をめぐる日露の溝は大きい。さらなる対北圧力を求める日本に対し、ロシアは制裁強化に消極的な姿勢を示す。

 ロシアの北朝鮮に対する立ち位置は、この報道をもってしても明快であろう。
 
 トランプ大統領は、ロシアの北朝鮮に対する制裁が非協力のため、「ポスト金正恩政権で利益を得られない」と述べている。

 ポイントは、11月10日~11日にベトナムで行われるAPEC(アジア太平洋経緯会協力会議)首脳会議にプーチン大統領も出席予定であり、そこで米ロ首脳会談が行われるかどうかである。

平昌冬季五輪で、選手の安全確保は


 さて、2018年2月9日から25日まで韓国で行われる平昌(ピョンチョン)冬季五輪は、果たして開催できるのかという疑問である。

 フランスのスポーツ大臣は、9月下旬に、「安全が確保できなければ」という前提のもと、参加見送りを示唆した。

 上記の発言は、世界各国の胸中を代弁している。平昌は北朝鮮との非武装地帯から100キロほどしか離れていない。国連決議を無視して挑発行為を続ける北朝鮮が、いつ何時、テロを含めた実力行使を行うか、予断を許さない。

 4年に一度開催される世界的なスポーツの祭典を、血の海にさせてはならない。

 こうして逆算していくと、この冬が山場になるのかもしれない。(続く)

(文責=育鵬社編集部M)





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