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高橋洋一氏は現代日本の救世主か①――「スーパー・ボランティア」尾畠春夫氏との関連で考える
2018年08月31日
高橋洋一氏は現代日本の救世主か①――「スーパー・ボランティア」尾畠春夫氏との関連で考える
育鵬社編集部M
「愛国のリアリスト」高橋洋一氏と「スーパー・ボランティア」尾畠春夫氏(写真は産経WESTより)
3日ぶりに救出された2歳の男児
元財務官僚で、わが国で最も信頼できる政策通の論客・高橋洋一(63歳)氏を論じる前に、さまざまな被災地でボランティア活動を行っている尾畠春夫(おばた・はるお、78歳)氏について、少し長くなるが述べてみたい。そう、山口県周防(すおう)大島町で行方不明になっていた2歳になったばかりの男児・藤本理稀(よしき)君を3日ぶりに発見・救出した「スーパー・ボランティア」の尾畠氏である。 理稀君は、今年(平成30)8月12日午前に母親らと帰省し、午前10時半に祖父や兄と連れ立って400mほど離れた海岸に海水浴に行くため、曾祖父宅から下り坂を降りて行った。理稀君は、途中100mほど歩いたがぐずり始め「帰る」と言って、一人で来た道を戻り始めた。祖父は、家の手前20mほどまで戻った理稀君が帰れると思い目を離し海岸に向かった。家の前は二股の道になっており、その後、海岸に向かった母親は理稀君に会えずに祖父らと合流し、10時35分に行方不明が発覚した。 当日12日の午前11時半、地元の警察署と消防団など約50人態勢で捜索が開始される。翌13日は、午前7時から約140人態勢で捜索が行われ、「人の体温の反応を捉えるサーモグラフィーを搭載したドローンも飛ばした」(東京新聞、8月16日夕刊)が、手がかりを得られなかった。翌々日14日も約150人態勢で捜索が行われたが同様であった。 13日までに発見できなかった場合は「自分が救出に行こう」と思っていた尾畠氏は、14日午前早くに、大分県日出町の自宅から愛用の軽自動車で一般道を走り、午後に「現場」に到着した。理稀君の祖父や母親から当日の状況や捜索の様子を聞き、その日は車中泊をして翌15日早朝から単独で捜索活動を開始した。
「わざわざじゃないですよ。日本人だから」
その捜索活動をする直前の朝6時頃にテレビ朝日の取材班が尾畠氏をインタビューした映像があり、これが実に興味深い。そのインタビューを再現しよう。(2018/08/15、12:11テレビ朝日[ANN NEWS]放映「わずか20分で発見…ボランティア男性の場数踏んだ勘」参考動画はhttps://www.youtube.com/watch?v=N-cJweGWUxgを参照【放映から1分55秒頃~】) 大分県から捜索に来た70代の男性: 「(Q.お住まいは?)大分県です」 「(Q.何故、大島に?)理稀くんを探しに来たんです。幼い子どもの命を助けてあげたいと思って」 「(Q.大分県からわざわざ?)わざわざじゃないですよ。日本人だから。言葉が通じるから私は日本中どこでも行きます」 男性は以前、地元の大分でも行方不明の女の子を捜索したことがあるといいます。 「今、聞いたらこの上に道路があってトンネルがあったりするっていうから、進行方向に向かって右側が崖だから、多分下りていないと思うんです。人間っていうのは下に下りるよりも上に上がる方が好きだから、今から左に重点的にやろうかなと」 尾畠氏は、2016(平成28)年12月上旬、大分県佐伯市内の畑で2歳の女児が前日から行方不明になり、山道を登った約2㎞離れた山中で別のボランティア男性が無事発見した際の捜索ボランティアに参加しており、その時の経験やこれまでに培った人生観に基づく「推論」を持っていた。 そして山口県周防大島町で警察などより早めに捜索を開始して20分後に、「子供は坂を下に下りるより、上に上がるのが好き」という推論がズバリ的中し、曾祖父宅近辺から坂を上った560m先の左側の沢の中で理稀君を見事に無事、発見したのである。 「(大分県からわざわざ?)わざわざじゃないですよ。日本人だから」という同胞愛にあふれた言葉は、胸に響いた。幼い命を救ったスーパー・ボランティアの尾畠氏は、藤本家や山口県周防大島町の人々にとって、救世主ともいえる存在になったのではないか。尊い命が助かって本当に良かったと思う。 前置きが長くなったが、高橋洋一氏の9月5日に発売される近刊『
愛国のリアリズムが日本を救う
』(発行=育鵬社、発売=扶桑社)の中身もまた、的確な推論に基づいたさまざまな政策論が展開され、同胞愛の視点で綴られている。 次項以降、本書の中身を紹介して行きたい。(
【2】
に続く) 文責=育鵬社編集部M
育鵬社編集部M
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『
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』
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