新元号と立憲民主党辻本清美氏
辻本氏の安倍首相批判
産経新聞の阿比留記者が4月4日の自身のコラム「極言御免」で、立憲民主党の辻本清美国対委員長を取り上げていた。内容は天皇に関しての辻本氏のこれまでの考えについてだ。 その前に、阿比留記者が辻本氏を取り上げたきっかけは、新元号「令和」の発表があった4月1日に、辻本氏が記者団に次のように答えていたことによる。 「首相はしゃしゃり出すぎではないか。首相が解説や思いを述べれば述べるほど、元号は軽くなり重みがなくなる」 この発言自体は辻本氏の個人的見解だろうが、立憲民主党の見解だろうが、ある程度は想定されるような内容で、さほどの違和感はない。天皇制への批判
しかしながら、阿比留氏のコラムは、令和への発言を行った辻本氏が、自身の著作物で「天皇制に対して批判的に述べていた」ということを紹介していた。 阿比留氏によると、何度も「天皇」への否定的な発言を行っており、なかには、「同じ空気を吸いたくない」というような「ヘイトまがい」の表現もあるそうだ。 何度も天皇制への違和感を表明しているということは、単に口がすべったとか、ちょっと表現が軽かったということではなく、彼女の強い主張を読者に伝えたかったと捉えるのが普通だろう。 そのうえ、天皇への批判を表明して自分の立場を公に述べているのであるから、私的な空間において、彼女が相当強い天皇批判をしているのではないかとも想像できる。 書籍の中で発言したような天皇への批判的な考えを、後に辻本氏は修正することになるが、それが、彼女の本心からなのかどうかはまでは分らない。 しかし、このような考えの持ち主が、天皇と密接に結び付いた元号に対して、もっともらしく「重み」などという言葉を使うのは、それこそ違和感以外の何物でもない。 4月1日の「令和」発表に対しては各党も発言しているが、共産党の志位委員長が行った「元号」自体の否定的発言は、共産党としては当然のことだろう。 しかし、辻本氏は元号を認めたうえで、それを安倍首相が政治利用しているといわんばかりのコメントであり、その点が、二重の意味でいやらしいのだ。 冒頭に紹介した阿比留記者のコラムでは、天皇制への反対意見をずっと抱いていた辻本氏を「確信的な改憲派」と呼んでいるが、阿比留氏の「揶揄」には多くの読者も「いいね」を押したくなるのではないか。 参考:『左翼老人』森口朗著(扶桑社新書)ハッシュタグ
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