[下流アイドル]という生き方

路上で自作DVDを手売りして、売上0円の日も…… スポットライトを夢見て年収100万円台に耐える女のコたちに密着  本誌「どるばこ」にも出演したことのあるアイドル、「ハセマリ」こと、長谷真理香ちゃんを秋葉原の路上で見かけたのはつい数か月前のことだが、自らが企画したイベントをPRするフライヤーを一人寂しく配っていたのだった……。 秋葉原では自作のデジタル写真集やDVDを手売りするアキバ系の下流アイドル(もしくはプレアイドル)は少なくないが、ここ最近、単純に「アイドル目指してます!」という非アキバ系のアイドル予備軍が増えてきた。  アイドル・マーケットにも時代とともに下流の波が押し寄せているのか……? ほとんどギャランティを期待できないネットテレビに出演したり、手段を選ばないセルフ・プロデュースなどでもがき苦しみながらも、アイドル・チャットの仕事や物販系商品の手売りで粥口をすするアイドル予備軍の女のコたち……。今回、そんな辛酸を舐めながらもスポットライトを浴びたがる年収100万円以下の「下流アイドル」たちのナマの声をリサーチし、いま、この業界に起きている大きな地殻変動の裏側を追ってみる。