かつて「プロ野球の私設応援団」はヤクザとズブズブだった
本来は球春の到来を告げるはずのプロ野球キャンプイン。今年は清原和博容疑者の覚醒剤問題という衝撃に襲われた。昔から取りざたされるプロ野球とヤクザの関係。果たして実態は? プロ野球を取り巻く男たちに迫った。
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<取材・文/週刊SPA!編集部 写真/産経新聞社>
なんとなくアンタッチャブルな存在であるプロ野球の私設応援団。暴力団など、裏社会との繋がりも指摘されているのだが、実際のところはどうなのだろうか。元在京球団の私設応援団員の男性(40代)にプロ野球の私設応援団について話を聞いた。
「ウチの会(応援団)というか、球団の私設応援団全体のケツ持ちは元暴力団員でしたね。夏でも長袖着て、刺青隠してましたね」
彼が私設応援団に所属していたのは‘00年代前半まで。いまでこそ健全化されたというプロ野球の私設応援団だが、当時はゴロツキの集まりだったという。
「あの応援団はケツ持ちが右翼、関西の某応援団は●●組のヤツがラッパ吹いてるとか。団員も暴走族くずれとか多かったなぁ~。だから、特攻服みたいな長い法被が好まれたのかもね。’06年に12球団統一の試合観戦契約約款が変わって、そういう人たちや関わってた応援団は出禁になるんだけど、それまではやりたい放題だった。応援団によっては会費という名の上納金を集めているとこもあったね。毎月2万円とかえげつないとこもあったよ。遠征費に使うとか言って集めてんだけど、青春18きっぷ渡されるくらいだったって」
だが、こうした事情を知る団員は一部だったと彼は指摘する。
「そりゃ言えないよね、応援団に入ってって勧誘するときに『ウチのケツ持ちは●●組だから』とかさ(苦笑)」
また、彼によると、球団とも密接な関係にあったという。
「パ・リーグなんかは、ホームもビジターも応援団に入場チケット渡していた。不人気時代を支えてくれた応援団に頭が上がらなかったんだろうね。でも、そのチケットを転売して……なんてことはなかった。だって、当時のパ・リーグのチケットなんかタダ券が当たり前だったもん」
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