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大学サークルの新歓コンパに異変アリ…一気コールは激減、「花見禁止」を通達する学校も

 大学生にとって、4月といえば新入生歓迎コンパの季節。キャンパス近くの公園での花見や、居酒屋での大規模なコンパなど、大学生の洗礼を浴びるのが通例になっている。  だがいま、そんな大学生の新歓コンパに異変が起きている。

法政大学は異例の「花見禁止」を通達

 法政大学(東京都千代田区)では2016年度から市ヶ谷キャンパス前にある外濠公園での宴会を全面的に禁止にすることを学生に通達した。外濠公園は、都内でも有数の花見スポットで、毎年4月の前半にはブルーシートを敷いて盃を交わす学生やサラリーマンの姿が定番の風景になっている。  ところが、今年は新ルールの影響で学生の姿は皆無。取材班が4月第一週に外濠公園を訪れたところ、近くで勤務するサラリーマンが数組宴会を開いている程度で、公園内はなんとも寂しい雰囲気に包まれていた。

外濠公園の花見客に対する注意書き。「花見禁止」とは書かれていない

 15年以上の歴史を持つ同大の非公認サークルに所属する学生は、近年の法政大学の規制について次のように語る。 「法政は、つい数年前まで大学で飲酒できるほど自由なキャンパスとして知られていました。ところが、今年になって学内はおろか、学外に立地する外濠公園の利用にまで規制を敷いてきました。そもそも『花見禁止』って言葉がおかしいですよね、公園にたまるなってことなんだから(笑)。キャンパス外の利用にまで口を出される筋合いはないですよ」(文学部・4年・女性)  こうした規制の背景には、同大の学生が2015年に引き起こした不祥事が関係しているとの見方がある。 「昨年、自主法政祭(学園祭)の時期に泥酔した学生が自転車を盗んで線路内に投げ込んだ事件が起きたんですよ。もちろん、学生に非があることは間違いないですが、それを根拠にして学生全員に規制を強いてこられるのはたまったもんじゃないです」(経営学部・2年・男性)  法大と同様に、大学祭をはじめとした学内での飲酒を規制する動きは、ここ数年でも一橋大学や慶応義塾大学などでも起きており、決して珍しいことではない。
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渋谷は新歓コンパの街ではなくなりつつある
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