3Dテレビ購入者の約75%が“不満”のワケ
昨年は“3Dテレビ元年”だったこともあり、一気に盛り上がった3Dテレビだが、購入者からはさまざまな不満の声が上がっているとか。その不満点は解消できないのか? 3Dテレビの最新動向を調べてみた!
昨年、家電業界を席巻した3Dテレビ。10年は、大手家電メーカーがこぞって3Dテレビを発売し、テレビ番組や映画、ゲームなどのコンテンツも対応し始めたことで、テレビ売り場では「猫も杓子も3D」状態に。エコポイントの後押しもあり、一大3D旋風が巻き起こった。
ところが、そんな3Dテレビ購入者の約75%が、購入した3Dテレビに不満を持っているという。
「とにかく制約がありすぎるんですよ。専用メガネを装着したうえで、真正面近くで見る必要がありましたから。2Dのように寝転がって見たり、台所とソファを行き来したりしながら楽しむなんてことが、難しかったんです」とは、本誌連載でもおなじみ、デジタルライターの古田雄介氏だ。
アンケートによると、購入者の3D映像視聴頻度は極めて少なく、「週1回以下」が過半数を超えているのが現実だ。
では具体的にどんな点が不満なのか? 調べてみてると、大きく2つに分けられる。
一つ目は視聴用メガネについての不満だ。「メガネが重い」「ずっとメガネをかけていなければならないのがわずらわしい」といったものや、さらに「家族みんなで3D映像を見たいのに付属のメガネの本数が少ない」「追加で購入できるメガネの価格が高すぎる」といった声が挙がっている。
二つ目は、このメガネが視聴中のユーザーの姿勢を制限してしまうということ。
3Dテレビに対する不満の原因は、まずメガネの問題をなんとかしなければいけないようだ。
⇒「3Dテレビに対する不満の原因は、メガネの仕組みにアリ」に続く
取材・文/安達修哉(フォッケウルフ) イラスト/花小金井正幸 実態調査/Gfk Custom Research Japan KK
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