かつて家庭の中心だった「ビデオテープとデッキ」が迎える終焉…消えゆく記録をどう守る?
一般的に「2025年問題」といえば、団塊の世代(1947~1949年生まれ)が全員「後期高齢者」になる年で、かつ国民の3人に1人が65歳以上になるため、超高齢化社会に突入する転換期だと捉えられている。
さらに’25年はトランプ米大統領の就任や、参院選もあり、日本でも世界でも混乱が必至な状況だ。しかし、2025年問題はほかにもある。
私たちの身近な生活に影響を及ぼしそうなニッチだけど大問題なテーマを紹介しよう!
1980年代から1990年代後半まで映像メディアの主役だったVHSビデオが消滅の危機にある。耐用年数や生産終了で今後、再生が困難になるからだ。これがビデオの2025年問題だ。
「ビデオデッキの部品供給はメーカーの企業努力に依存しており、長くて10年。生産終了が’16年なので、’25年でちょうど10年になります。また磁気テープも耐用年数は20年と言われており、劣化で再生できない可能性があります」
そう語るのは放送機器や映像技術に詳しい小寺信良氏。