“デブポーズ写真集”にみるクラウドファンディングのバカな活用術

PORKman

企画・制作/大塚ニューコーポ 撮影/望月研

「全国のデブに夢と希望を与えたい!」というアツい思いが結集したデブポーズ写真集『PORKman』(企画・制作/大塚ニューコーポ 撮影/望月研 https://onc.stores.jp/)がそこはかとなく話題だ。この写真集、ダンスカンパニー「コンドルズ」のダンサーで俳優のぎたろー氏が、身長176cm・体重115kgの体躯を生かし、渋谷のスクランブル交差点や湘南の海でポーズをキメまくる暑苦しい中身になっている。

 クラウドファンディングサイトのひとつ、「CAMPFIRE」で「日本一踊れるデブ・ぎたろー君のポーズ写真集を作って全国のデブに夢と希望を与えたい!!」(http://camp-fire.jp/projects/view/136)と無謀とも思えるプロジェクトを立ち上げ、その結果、30万円の支援金(パトロンは77名におよんだ)を集めることに成功。(おそらく)本邦初となる“デブのポーズ集”なのである。

 そんな『PORKman』の刊行記念トークイベント「コンドルズのぎたろーが語る『太る技術!』~ボクはいかにしてクラウドファンディングで写真集を作ったか~」が、下北沢の本屋B&Bにて開催された。

 イベントでは「デブとクラウドファンディング」をテーマにトークを展開。そもそもクラウドファンディングとは、「あるアイデアやプロジェクトを実現させたい個人や団体が、ネットを通じて共感した多数の支援者から資金を調達する手法」で、「大衆(Crowd)」と「資金調達(funding)」を合わせた用語のこと。社会派・アート系のプロジェクトが多いクラウドファンディングで、“デブポーズ集”というキワモノ系で勝負したことが評価(?)され、制作過程で『AERA』の取材を受けたこと、『ねとらぼ』や台湾のオタクニュースサイト『宅宅新聞』で「クソ」というカテゴリで紹介され、一時アクセス数トップになったことなどが語られた。

「物心ついたときからデブでした」というぎたろー氏は、「デブ=暑苦しい、汗臭い、呼吸がうるさい、愚鈍、自己管理ができなそう」……というデブならではのいわれなき偏見と苦悩を打破すべく、「デブの魅力と面白さをもっと知ってもらいたい」「元気のない日本に、デブで笑顔を取り戻したい」という思いで、腹毛も除毛し、体重も108kgから115kgにコンディションを整えて、撮影に臨んだそう。愛されデブを目指すべく。

 最後は、誰もが聞きたいお客の「この写真集、誰得なんですか?」の質問に、「次のデブポーズ集は雪の中で撮りたいですね!」と話をそらすぎたろー氏。「あとは“月9”に出たいです!八嶋智人さんくらいのポジションで!」とたたみかけた。

 ちなみに、写真集は30万円の支援金が集まったものの、43万円の支出(うち4万円がぎたろー氏の食事代=ギャラ)で大赤字。「200部すべて売り切ればトントン」だという。

 アイデアひとつで「デブポーズ写真集」もできる時代。

 あなたなら何で勝負に出る?

⇒『PORKman』写真集&トークイベントの様子はこちら
http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=382770


【ぎたろー】
’82年、福岡県福岡市の油山のふもと育ち。役者、ダンサー。’09年よりダンスカンパニー「コンドルズ」に参加。過去の出演作に映画『極道めし』(’11年)、『荒川アンダーザブリッジ』(’12年)など

◆コンドルズ最新情報
『暁~AKATZKI~ 作戦行動〇〇参 「サクラの森の満開の下でキスして」~デッカード編×レイチェル編~』
3月29日(金)~3月31日(日)@シアタートラム

<取材・文/おはつ(本誌)>

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