鉄道模型の甲子園、今年は“鉄子”が大活躍【2013全作品画像レポ】
―[鉄道模型選手権2013]―
8月23、24日の2日間、東京ビッグサイトにて、「第5回全国高等学校鉄道模型選手権」が開催された。「鉄道模型の甲子園」とも称されている同イベントには、全国111校の鉄道研究会部員などが集まり、鉄道模型、鉄道レイアウトが多数展示された。
2日にわたって開催されたイベントは、初日に「モジュール部門」、「一畳レイアウト部門」「HOゲージ部門」各部門へ来場者や審査員などによる投票が行われ、2日目に各部門の優秀作品が発表されるというもの。
最も参加校の多い「モジュール部門」では、規定サイズで製作された鉄道レイアウトが連結されて展示されており、Nゲージの列車がバラエティに富んだ風景を軽やかに横断していた。その模様を眺め、選手権に参加している高校生だけでなく、鉄道ファンの児童や中高年も目を輝かせていた。
最優秀賞に輝いたのは、横浜富士見丘学園中等教育学校・地理研究部の「お城のある風景~春の桜祭り(夜)」。小田原城をモチーフにした城郭をメインに、周辺の神社や盆踊りの櫓、そして桜が咲き乱れる景色が精巧に作られていた。
ちなみに、この作品は鉄道研究部ではなく「地理研究部」の女子生徒3人によるものだ。はじめは鉄道自体にも興味がなかったそうなのだが、「鉄道好きの顧問の先生に薦められて模型作りをはじめました。製作を始めると段々とその奥深さにハマりました」という経緯とのこと。今年2回目の参加で見事、最優秀賞を手にした。
⇒【拡大画像】最優秀賞に輝いた女子生徒3人による鉄道レイアウトhttps://nikkan-spa.jp/498362/md_a01 さらに、作品にはこんなこだわりも。「元々、色々な場所に行くのが好きで、今回も小田原城に行って城壁の質感を目と手で確認してきました。既成品では再現できない質感を、手作りでこだわって作りました。部に化学部と兼部の後輩がいて、桜には尿素の結晶を使っています」。 模型製作にあたっては、模型ショップにも行ったそうなのだが、「やはり男性の方が多いのでちょっと入りにくい雰囲気もありますよね。でも今後も行ってみたいです」とのこと。会場には女子生徒の姿もあったが、鉄道ファン全体からみると貴重な存在のようだ。
https://nikkan-spa.jp/498360 ◆1畳レイアウト部門 「1畳レイアウト部門」では、最大1畳(1820mm×910mm)のボード上に一つの街、世界観が作られていた。モジュール部門よりも大きく、立体的な橋梁や大きな建物、山や河川などを取り入れたレイアウトが目立った。最優秀賞に輝いたのは、白梅学園清修中高一貫部。ジブリの世界観をモチーフにした作品には、児童も釘付けになっていた。
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